K's Report!
このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。
続:ウィリアムオプティクスWO-Star71を試す(前編)
さてさて、ふた晩目~。(ひと晩目の話はこちら)
前回に引き続き、ウィリアムオプティクス社の「WO-Star71」での撮影をメインに据えるが、使う機材の選択でちょっと思い出したことがあって、それを試すことにした。
数年前になるが、横浜での日本最大のカメラショー「CP+」のTOAST TECHNOLOGYブースにおいて、「TOAST HD(参考出品)」なるものが展示されていた。
巨大な300㎜F2.8レンズが両持ち式のジンバルフォーク雲台で搭載されていた姿はさすがに印象的だったねぇ。
オプションの片持ちジンバルフォークユニットは、もはや「TP-2」の必須アイテムとも言える存在だけど、TOAST HDのものは両持ち式。「フォーク」というなら本来はこのカタチだね。そして今回は、これを借用して試してみようとTOAST TECHNOLOGYに問い合わせてみたというワケ。
容積的にはかなりの大きなモノだけど、素材にカーボンを使っていて、重量は実測1.8kgに抑えられている。
各部の出来・動きは非常に良い。この出来の良い両持ちフォークの存在が先に在ってそれでは!と、後の片持ちフォークがシステムに加えられていったという、TOASTスタッフの話もうなずける。
カメラ用品カテゴリーの製品だけあって、アルカスイス規格の製品群とも相性が良い。難なくシステムも組み上げることが出来た。
現地での写真も参考にして頂きたいが、オプションの「パンベースクランプユニット」に換装したTP-2なら、この状態で完全ハンズフリーが実現する。クランプが緩んだ状態で機材から手を離しても、そのまま静止状態をたもってくれる。そしてどのメーカーの一軸式赤道儀でも同様の課題であった、北の方向へも容易に向けることが出来た。もちろん北極星も捉えられる。見ないけどね…(笑)。
問題と言えば重量。
「WO-Star71」+プレート、バンドが2.3kg。ジンバルフォークが1.8kg、カメラが1kg弱。しめて約5kg。加えて、図体が大きいのでモーメントの大きさも気になるところ。
きっとこの状態をTOASTスタッフに見せたらとめられそうだけど、まぁ限界へのチャレンジだから(笑)。
撮影に行く前に組み上げてみた感じでは、かなりイイ感じに操作出来たが、さて夜空の下ではいかなる仕事をしてくれるか?早速フィールドで試してみよう!
続・後編(ややこしいな)に続く!