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K's Report!

このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。

TOAST Pro編 その24

ジンバルシステム実践編Part-3
シミュレーション 大口径比広角レンズ編

大口径比広角レンズ

お次は大口径比広角レンズ。

極端にでっかいヤツがいいかな?と思って、AF-Sニッコール2.8/14~24。

とにかく最近のこの手のレンズには魅力的なスペックを持つモノが多い。星の撮影においても、必要とされる性能を有していることも多い。

ただ、やたら重い。

まぁ、各収差を限りなく補整しようとすれば、自ずとレンズ枚数も多くなるし、その分「造り」もしっかりとしたモノでなければならないだろうから、止むを得ないところか。ちなみにこのニッコールは1,000g…っす。カメラボディを含めた全体重量は1,500~2,000g…。

この手のレンズはでかいくせにタテヨコの切り替えが単独で出来ないので、パンケーキ同様、L字ブラケットのお世話になる。しかしこの時点で既に、レンズ側に重心が来ていることがハッキリしているので、ジンバルに搭載したときのことは目に見えている…。前後のバランス調整のための機構が無ければ…。

ハーフクランプが有効

で、早速、慎重にフォークアームにワンタッチ接続。

案の定、バランスは合わない。カメラの前後のバランスが合わないと、予想以上にバランスが悪い。それにタテ位置にした時と、ヨコ位置にした時にも多少変化する。カメラ本体重量が大きいとそういうことにもなるね。

しかしながら、ここでも効きの良い、固定能力の優れたクランプが威力を発揮する。強めのハーフクランプ状態とするんだね。こうすることによって、パンケーキの時と同様な構図決定が実現出来そう。

また、バランスは悪いはずなのに、クランプの効きが良いので、任意のトコロで確実に止めることが出来るね。

あ、それともうひとつ。

レンズを着けた状態で前後のバランスをとってみる。つまり、長めのプレートを介し、前後のバランスをとってみる。

こうすると、タテ位置のみでの使用に限定されてしまうけどね。でも、こうするだけで、なんとクランプフリー、ハンズフリーが可能となる。

ちょっとした使い方の工夫で、使い易さも大きく変わってくる見本のよう。

自由雲台にはない格段の操作性

ま、長めのプレートを使わない状態でも、自由雲台でこのレンズを扱うことに比べたら雲泥の差だね。片手にて、ほとんどの重量を賄いながら、構図の決定を強いられるのが自由雲台。これは結構キツイ。ジンバルなら、それほどの力は必要としない。これは大きなアドバンテージ。

ファインダーの覗き易さは、パンケーキとさほど変わらない。覗く位置は変わらないからね。ただ、やはり自由雲台の時と比べると、重さで手がプルプルしない分、ホールドし易い分、頑張って(?)覗こう、という気にはなれると思う。ま、実際に夜空の下で試してみよう。

Part-4に続きます!

※この記事は2012年8月に掲載されたものです。現行モデル「TP-2」のマイナーチェンジに伴い、ジンバルフォークユニットの販売は終了しました

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