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K's Report!

このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。

TOAST Pro編 その33

2012年オーストラリア・ケアンズ皆既日食の旅
Part5・いざ出発!編

Cool Running! 

平日の3日間を休むことになるので、直前の土日も出勤。楽しい時間の前だからなのか、さして苦にならないから不思議。

当日も出発まで自宅で出来る仕事をやっつけ、空港へ急ぐ。

仲間とは空港で落ち合う段取り。成田へ向かう電車からは、冬型の気圧配置独特の、息を呑むような美しい夕焼けを望めた。何だか良い旅行になる予感。

空港にて仲間と無事、再会。両名とも前日までフルタイム出勤だったようだが、イイ顔してる。出国における手続きも滞りなく進み、間もなく機上の人となった。

事前に夕食は済ませておいたので、ケアンズまでの8時間、爆睡タイムである。

前日までの疲れもあってか、水平飛行に移ったことすらわからなかった。目覚めたのは到着2時間前。朝食を済ませ、入国カードに文字を埋める。いよいよだ。

ほどなく機体は、まだ日の明けやらぬ豪州の地に舞い降りた。入国審査を済ませ、レンタカー会社のカウンターへ急ぐ。英語はしゃべれぬが、同じ人間。そこは笑顔と勇気で乗り切る。で、無事に2台を借り受けた。もちろん予約通りの車種で一安心。

ここで初めて空港外に出てみたのだが、気温は早朝のせいか高くない。が、湿度が高い。間もなくスコールの洗礼を受ける。ヤな予感…。

スコールをやり過ごした後、直ちに出発。撮影地の選定と場所の確保が最優先課題なので、ぐずぐずしていられないのだ。ふと、空を見上げてみると巨大で鮮明な虹と遭遇。ほんのちょっとだけ、気持ちの救いとなった。

まずはホテルへと向かう。チェックインは不可能かもしれないが、予約の確認だけはしないとキャンセルされかねない。ここのレセプションでも笑顔と勇気で乗り切る。

時刻は午前10時。ここから本格的に我々の目的に邁進する。

クックハイウェイを一路北上、皆既帯中心線へ向かう。撮りたい画の目標は、海と皆既食中の太陽を一緒に収めた写真。そんなイメージを持ちつつ、車を走らせる。

時折、良さそうとおぼしき場所に車を停め、ロケハン。
数ヶ所に降り立ったが、どこもイマイチ。いずれの場所も日食には良いロケーションではあるが、夜空は…。どこもみな、ハイウェイから離れられないのだ。

また、何より湿度の高さが気になる。そのお陰で、空が白いのだ。澄んだ青空を期待してたのに…晴れているのにこんなもんか…という思いが募る。明朝はすっきり晴れるのだろうか?だが、嘆いていても始まらない。

朝食とも昼食とも違うブランチを済ませ、内陸方面へ向かうことを決定。「海と皆既」は諦めなければならないが、まずは晴天率を優先させなければ…。

地元のスーパーで夜食を買い込み、ナビゲーションを頼りに撮影地を探す。交通ルールは日本とさほど違いは無いが、異国の土地でのロングドライブは、知らず知らずのうちに心身に疲労を蓄積させる。疲れを最小限に留めるため、早め早めの休憩・仮眠をとりつつ、午後3時頃、ようやく目的に見合う撮影地を見い出す。走り始めてからの走行距離は既に300kmを過ぎたころであった。

マリーバの北、ミッチェル湖という湖にほど近い場所。
視界はほぼ360度。マリーバとケアンズからはそう遠くはないので、夜間は多少の影響はあるだろう。だが他の方向については、かなり期待出来そう。明朝の皆既日食の見える東の空も、低い山並みが続くだけで、遮るものは何も無い。

そこに到着し、車から降り立った瞬間、3人同時に満面の笑みが漏れたことは言うまでも無い。

Part6へ続く! 

※この記事は2012年12月に掲載されたものです。TOAST Proは、現行モデル「TP-2」に継承されました

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