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K's Report!

このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。

TOAST Pro編 その25

ジンバルシステム実践編Part-4
シミュレーション 三脚座付き中望遠レンズ&まとめ編

三脚座付き中望遠レンズ

さて次は、回転台座の着いた中望遠レンズとして、シグマ2.8/150アポマクロを選ぶ。

レンズ重量900g。カメラボディを含めた重量は1,400~1,900gといったところ。

重さはニッコールとさほど変わらないが、回転台座のお陰で、カメラに着けた時の重心は全体のほぼ中心に来る。これは期待出来るのではないか?

パーフェクトなバランス感覚

単独回転出来るので、L字ブラケットは不必要。その代わり、アルカスイス規格のプレートを台座に装着してから、フォークアームに接続。

おそるおそる手を離してみると…、

お!留まった!もちろんクランプフリー!前後左右、全然傾かない。全方向、どこへ向けて手を離しても、手を離した位置で留まる。これぞジンバルシステムの真骨頂。

ファインダーの覗き易さは、前の2種類のレンズと変わり映えしないけど、この焦点距離の長さのレンズで、任意の方向でピタッと留まるシステムはスゴイ。構図の決め易さは、きっと想像以上に違いない。自由雲台では、こんなこと、ハッキリ言って不可能なことだからね。

ジンバルフォークでの適正が見えてきた

3種類のレンズでシミュレーションした結果を簡単にまとめてみよう。

  1. クランプフリーが実現するのはカメラとレンズの総重量に依存する。
  2. その重量は概ね、1500g前後。
  3. その近辺の重量では、軽くクランプを締める、ハーフクランプで対応可能。
  4. また、カメラとレンズの重心を見極めることが重要。なるべくバランス中心にて、フォークアームに取り付けること。
  5. 覗き易さは、自由雲台に比べると格段に良いが、それでも覗き難い天空の位置が存在する。

こんなところか。

以前のボーグの時の試写では、上の要項、全てがクリアになってたことがわかるね。どうりで、うまく撮影がはかどったわけだ。

以上で、シミュレーションは終わり。

シミュレーションはあくまでシミュレーションだから、現場ではどうか?TOAST Proに机上の空論は似合わない。実際に使えてナンボの機材だもんね。

さ、夜空が待っている。いざ、星降る山へ。

Part-5に続きます!

※この記事は2012年8月に掲載されたものです。現行モデル「TP-2」のマイナーチェンジに伴い、ジンバルフォークユニットの販売は終了しました

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