K's Report!
このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。
ジンバルシステム実践編Part-4
シミュレーション 三脚座付き中望遠レンズ&まとめ編
三脚座付き中望遠レンズ
さて次は、回転台座の着いた中望遠レンズとして、シグマ2.8/150アポマクロを選ぶ。
レンズ重量900g。カメラボディを含めた重量は1,400~1,900gといったところ。
重さはニッコールとさほど変わらないが、回転台座のお陰で、カメラに着けた時の重心は全体のほぼ中心に来る。これは期待出来るのではないか?
パーフェクトなバランス感覚
単独回転出来るので、L字ブラケットは不必要。その代わり、アルカスイス規格のプレートを台座に装着してから、フォークアームに接続。
おそるおそる手を離してみると…、
お!留まった!もちろんクランプフリー!前後左右、全然傾かない。全方向、どこへ向けて手を離しても、手を離した位置で留まる。これぞジンバルシステムの真骨頂。
ファインダーの覗き易さは、前の2種類のレンズと変わり映えしないけど、この焦点距離の長さのレンズで、任意の方向でピタッと留まるシステムはスゴイ。構図の決め易さは、きっと想像以上に違いない。自由雲台では、こんなこと、ハッキリ言って不可能なことだからね。
ジンバルフォークでの適正が見えてきた
3種類のレンズでシミュレーションした結果を簡単にまとめてみよう。
- クランプフリーが実現するのはカメラとレンズの総重量に依存する。
- その重量は概ね、1500g前後。
- その近辺の重量では、軽くクランプを締める、ハーフクランプで対応可能。
- また、カメラとレンズの重心を見極めることが重要。なるべくバランス中心にて、フォークアームに取り付けること。
- 覗き易さは、自由雲台に比べると格段に良いが、それでも覗き難い天空の位置が存在する。
こんなところか。
以前のボーグの時の試写では、上の要項、全てがクリアになってたことがわかるね。どうりで、うまく撮影がはかどったわけだ。
以上で、シミュレーションは終わり。
シミュレーションはあくまでシミュレーションだから、現場ではどうか?TOAST Proに机上の空論は似合わない。実際に使えてナンボの機材だもんね。
さ、夜空が待っている。いざ、星降る山へ。
Part-5に続きます!