K's Report!
このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。
とりあえず使ってみようじゃないか!(後編)
さて、前編からの続きで、カメラとレンズ。
今回は、キヤノンEOS6D(天体用改造)に、キヤノンEF40mm F2.8とシグマ100~300mm/F4ズームレンズを組み合わせた。
EF40mmはボディキャップ代わりと思ったんだけど、これが案外イイ! 安いし、なんだかキヤノンの良心を感じる一本。いわゆるパンケーキレンズにカテゴライズされ、ビー玉みたいなレンズが印象的。
シグマのズームはやや暗いものの、焦点距離全域でなかなかの像を結ぶ一品。不人気なのか、ブランド力のせいなのか、これまた安い買い物。当然、三脚座を擁し、TP-2+ジンバルフォークユニットに載っけると、とてもバランス配分が良く、フリークランプ操作が実現できてしまう。
で、実際の撮影。
これは以前のバージョンのものとほとんど変わらない。変わった点は唯一、スピード調整。以前はキングスレート(大気差などを鑑み、実際の星の動きに近づけたスピード)とその半分のハーフスピードの2種類。ハーフスピードは一枚撮りで、星景写真などに応用できる速度ね。
TP-2になって「MOON」や「SUN」などドーンと選択できるスピードが増えたんだけど、実際、星の追尾撮影の時に使うのは「STAR」「STAR LANDSCAPE」「10」の3種類かな。
他のスピードは主にタイムラプス撮影に使用ね。
一応説明しとくと、「STAR」はキングスレート(15度/h)。「STAR LANDSCAPE」は0.5倍速ハーフスピード(7.5度/h)。「10」は文字通り10度/hでSTARの0.67倍速。
今回の試写は「STAR」モードひとつ。純粋な天体自動追尾撮影だからね。近いうちに0.5倍速と0.67倍速の試写もやって、星景写真への応用もお見せできればと思う。
新たに加わったロータリースイッチで「STAR」モードを選択し、撮影スタート!「STAR」モードの位置は360度/hの隣に配置されているので、暗闇の操作でも、音を頼りに合わせられる。ジー、っと一番大きい音の右隣が「STAR」。これちょっと便利。
あとは作例を見て頂くのみ。
星を撮影するツールとしてのTP-2は、相変わらず良い仕事すると思うよ。
お次のレポートはタイムラプス撮影の実際ね~。