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K's Report!

このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。

TOAST Pro編 その27

ジンバルシステム実践編Part-6
各種レンズでのテスト撮影に挑戦(その2)

その1からの続きです

次に大口径比広角レンズ

このニッコール、星を撮るレンズとしての性能は抜群。APSサイズはもちろん、フルサイズ一眼でも、良好な結果を叩き出す。超広角から広角までの焦点距離を網羅する、スゴいヤツ。

ジンバルシステムへの搭載に関しては、その巨大な風貌ゆえに、事前のシミュレーションでバランスの悪さが気になった。
レンズの前後でバランス調整が効かないので、やむを得ないんだけど…。

ココ、何とかしてもらいたいねぇ、TOAST TECHNOLOGYさん!シミュレーション通り、強めのハーフクランプで対応できるのか?

実際に載っけてみると…、
とその前にL字ブラケットによる縦横構図の切り替えが少々難儀。総重量が大きいので、いくらクイッククランプを以ってしても、滑り込ませるのには慎重さを要する。慎重にやれば何の問題も無いけどね。

で、構図決定・取り回しはどうか?

強めのハーフクランプで見事留めることができた。フォークのクランプ機構の出来の良さは特筆もの。ハーフクランピングからハードクランプへの移行も全然問題ない。ハーフクランピングで構図決定し、その位置でハードクランプしても、移動・ブレが無いってことね。

自由雲台にて取り回したときのことと比較してみる。

シミュレーション通り、このクラスの重量のレンズを片手でホールドしながら、あっちこっち向いてしまう自由雲台にて構図決定するのは骨が折れる。ときにカメラ+レンズは危険にさらされる。手が滑ってゴツン!とかね。

ジンバルシステムでハーフクランピングしてあれば、少なくともその危険は回避できる。

今回は使わなかったけど、ジンバルシステムには、パン棒も付属している。邪魔にならない範囲で使用すれば、カメラに触れずに操れる訳なので、もっと快適かもしれないね。ちゃんと試すべきだったなぁ。

で、こちらも作例を掲載。

TOAST Pro+大口径比広角レンズ作例・夏の大三角
TOAST Pro+大口径比広角レンズ作例・さそり座付近
TOAST Pro+大口径比広角レンズ作例・北アメリカ星雲付近
TOAST Pro+大口径比広角レンズ作例・M6、M7付近

ニッコールの他に、レンズの単独回転が出来なくて、フロントヘビーなレンズ。ここではサムヤンの85㎜F1.4を選択して掲載。安価だけど、造りもまぁまぁ、星像はAPSサイズでは文句無し。国産メーカーも、うかうかしてらんない性能だねぇ。こちらも普通にジンバルシステムに搭載すると、バランスは合わない。焦点距離を考えると、ニッコールより、撮影の厳しさは上かもしれない。
だけど見事、撮れましたねぇ。ジンバルシステムの、バランスの合わない不利な状況下も、ものともしない働きに感激。

その3に続きます!

※この記事は2012年8月に掲載されたものです。現行モデル「TP-2」のマイナーチェンジに伴い、ジンバルフォークユニットの販売は終了しました
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