TTスタッフ、実は今日の昼の飛行機で北海道ロケに出発する予定でした。
搭乗予定のJAL便は・・・欠航です。仕方ありません、さすがにこの天候ではどうにもなりませんからね。
夕方以降の便に振り返ができるかどうか、他のスタッフが懸命に手続きに挑んでいますが、当然厳しい状況です。
そんなわけで、足止めを食っているこの間に、こうしてブログの更新中であります!
頻発する謎の追尾エラーに悩まされいたモバイル赤道儀ユーザーの井上さん。
9月初旬に沖縄県の宮古島へ遠征撮影にでかける予定のため、オーバーホールのご依頼をいただいたのは、8月初旬のことでした。
お送り頂いた機材の内部を精査しましたが、機械的にも電気的にも特に不具合はみあたらず。
困りました・・・。
こういったケースでは、極端なアンバランス状態での機材搭載や、組み合わせる三脚や架台、自由雲台などなどの周辺機器でのたわみや緩みなどが原因であることも考えられるため、まずは井上さんのご協力のもと、一緒に撮影システムや運用方法などを細かく検証していくことになりました。
すぐにオーバーホールをしてしまえば、話は早いように思われますが、それは違います。
遠征先の宮古島で安心して撮影に専念していただくためには、何がエラーの原因となりうるのか、その可能性を探っておくことこそ、TTスタッフにとって最も重要なこと。
本体の不具合であれば分解してしまえば直ぐに特定ができますが、それ以外の原因を探っていくのためにはユーザーのご協力が不可欠です。
ひとつひとつ、可能性があると思われる項目を検証しながら進めていくわけですが、素晴らしかったのは、IT技術者である井上さんからの情報。検証データに基づいた丁寧なフィードバックに、修理を担当するTTスタッフも思わず力が入ります。
ご提供いただいたデータをピクセル単位で解析するなど、井上さんのご協のもと、時間をかけ追尾エラーの原因を探っていきましたが、本体の不具合ではなかったため、残念ながらその時点では特定ができませんでした。
さて、ここからは、宮古島遠征へ向けて最高の状態にするため、オーバーホール作業に専念です。
すべてのパーツを分解清掃・グリスアップ・組み立て・調整と、丁寧にオーバーホールを済ませ、試写結果も良好。
内部がピッカピカになった機材を井上さんにお戻しできたのは、宮古島出発直前でした。
結局追尾エラーの原因特定ができなかったため、一抹の不安はあるものの、常に客観的な事実をもとに判断される井上さんのこと、宮古島遠征までに撮影システム全体の再検証をして挑まれるはず・・・。
こうして、TTスタッフは宮古島での撮影成功を祈りつつ、井上さんからのご報告を待ったのでした。
「オーバーホール、ありがとうございました。
その後宮古島の満天の星空の元、無事に撮影することができました。」
井上さんから再度連絡をいただいたのは一昨日のこと。
撮影成功の報に、TTスタッフ一同ガッツポーズです!
そんなわけで、次回更新から数回に渡って、井上さんの宮古島遠征の成果をご紹介してまいりますので、乞うご期待です!
井上さん、ご投稿有難うございます!
・・・と、ここまで書いたところで、北海道行きの飛行機の振り替え便の手配はまだ実現しておらず・・・
各地で台風の被害が出ているようです。皆さんくれぐれもご注意くださいね。