【ユーザーQuestion】手元の機材とTP-2単体でモーションタイムラプスを撮影するにはどうしたらいいでしょうか?

TTスタッフ、先週はずっと風邪でダウンしておりました。
すっかり痩せこけてしまい、にわかダイエットにはなったと喜びつつも、力が今ひとつ出ません!
今週は、焼き肉三昧の予定です!

 

さて、そんな話はおいておいて、久しぶりに「ユーザーQuestion」にお応えして行きたいと思いますので、しばしお付き合い下さいませ。

では行ってみましょう!

 

【ユーザーQuestion】
TP-2でモーションタイムラプスムービーの撮影をはじめたいと考えています。ビデオSALONの3月号に掲載されていた記事にあったように、様々なオプションを組み合わせると便利で使いやすくかっこいいシステムになるのは理解しているのですが、学生のため、最初に用意できる予算が限られています。オプションを使わないでムービーギャラリーに紹介されているような素晴らしいモーションタイムラプスムービー作品を撮影することはできないのでしょうか?もちろん、将来的にはオプションを揃えていきたいと思っています。アドバイスをいただければ嬉しいです。

 

【TTスタッフからのAnswer】

TP-2をつかったモーションタイムラプスムービーは、先日のCP+でも数多くの作品を上映し大きな反響を頂きました。やはり三脚の上にカメラを載せただけの固定撮影とは一味も二味も違ったストーリー性を感じさせてくれますよね。

質問者様のご指摘の通り、オプションは「あるとスゴク便利!」な追加パーツですが、カメラとレンズ、それに三脚と自由雲台さえお持ちなら、P-2T単体でも基本的なモーションタイムラプスムービーの撮影は可能ですよ。

まずは、左右方向のパンニングの動きをシミュレートする「ホリゾンタルスタイル」の設置例です。

 

ホリゾンタルスタイル

 

病みあがりの体で撮影したら手ブレが・・・・

三脚に付属している3WAY雲台にTP-2を直接固定して、水平を丁寧に合わせるだけで「ホリゾンタルスタイル」の完成です。

バランスが極端に悪いように見えますが、しっかりとした大きめの三脚をつかうことで撮影機材を保持できます。

ポイントは、カメラの真下に三脚の脚の1本来るように設置すること。

これを怠るとひっくり返りますので、十分ご注意を!

もちろん、オプションのDish-25を使えば、三脚の真上に荷重を持っていけますのでさらにシンプルで安心したシステムを組むことができます。

 

次に、難しそうなイメージの「バーティカルスタイル」に挑戦です!

 

バーティカルスタイル

どうですぅ?

通常ならDish-25にパンベースクランプユニット、三脚用のLブラケットにカメラ用のLブラケットが必要な「バーティカルスタイル」も、こんなふうに垂直に立てた状態で組んで上げることで、極端な偏荷重になることを極力避けながらシステムを組むことができるんですね。

ポイントは、ホリゾンタルスタイル同様、三脚の脚の1本をカメラのの真下に配置することはもちろんですが、カメラ接続用に高さのある自由雲台を選ぶこと。

ボールヘッドが90°をわずかに超えて傾く自由雲台なら正確に水平を出せますので理想的です。自由雲台の中には、完全に90°まで首が折れないものもあるようなので、その場合は残念ながらこのスタイルは諦めざるを得ません。

ところで、このスタイルの場合は、回転方向を切り替えなくても、カメラの向きを180°ひっくり返すだけで、瞬時に対応できるのも嬉しいですね。

 

TP-2 バーティカルスタイル

TP-2用のオプションパーツを使うメリットは、何と言っても機材の圧倒的な軽量化と操作性の向上です。

今回の例で使用した3WAY雲台と自由雲台だけ約2kg近く。

これが、Dish-25とパンベースクランプユニット、Lブラケットなどのオプションを使えば、数分の一の重量で済み、なおかつ迅速で正確な設置が可能になります。

 

学生さんなら多少機材が重くとも体力的にはまだまだ余裕!

おじさんたちのスタイルにこだわらず、まずは手元の機材をうまく組み合わせて、一つでも多くモーションタイムラプスムービー作品を撮影してみることをおすすめします。

1回、2回、3回と撮影経験を繰り返していくことで、本当に必要な機材や自分のスタイルに合った使いやすい機材の組み合わせがきっと見つかります。

モーションタイムラプスムービーで最も重要なことは、実は機材ではなく、撮影場所と時間を選ぶセンス。それは経験からも培われるものですから、どんどん撮影スキルをあげていってくださいね!

TTスタッフ、久しぶりに力説しております!!!

 

以上、本日のユーザーQuestionでした!