星空のモザイク作品で天体写真コンテスト大賞金賞を受賞!

海外から嬉しいニュースが入って来ました。

韓国の国立天文学研究機関である「韓国天文研究院(KASI)」が主催する「第21回天体写真コンテスト」において、TOAST Proユーザーの作品が大賞金賞に選ばれました。

「私たちの銀河系と白鳥座」
撮影者:JANG JUSU氏

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【撮影データ】
カメラ:Canon EOS 5D MarkIII
レンズ:Zeiss 100mm F2.0
ISO  :3200
露 出:180秒×8枚(モザイク処理)
追 尾:TOAST Pro
撮影地:CHUL WON

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-* TTスタッフより *-*-*-*-*-*-*-*-*-*

日本に比べると、まだ天文人口が少ないと言われる韓国ですが、実はTOAST Proの国内総代理店があり、すでに多くの天文ファンがTOAST Proによるモバイル撮影を楽しんでいます。

韓国では、これまで大型の望遠鏡システムを使ったDeepSkyの撮影が中心でしたが、モバイル赤道儀TOAST Proの登場で、カメラレンズによる星野撮影が一気に脚光を浴びはじめました。

機材選びに関して、韓国の天文ファンは性能重視でシビアな一面があるといいます。例えば、韓国の天文ファンが集まると、アストロフィジックスの赤道儀にタカハシの光学系を搭載したシステムがずらりとならびます。カメラはCanonのDSLRが中心です。

そんな本物志向のユーザーが選ぶポータブル赤道儀は、これまた圧倒的にTOAST Proなのです。

さて、今回、韓国の国立天文学研究機関「韓国天文研究院(KASI)」の天体写真コンテストで大賞金賞に選ばれたJANG氏の作品ですが、驚くほどの数の星が非常にシャープに表現されているのがひと目でわかります。これは、モザイク撮影と呼ばれる手法を使った作品で、中望遠レンズを付けたカメラの画角の上下左右少しずつダブらせながら複数の素材として撮影を行います(今回の作品では上下2枚、左右4枚の合計8枚)。

次に画像処理で隣り合わせたデータを繋ぎ合わせていくわけですが、重なった星をピッタリ合わせたうえ、繋ぎ目が目立たないよう丁寧に処理を施し、最終的に1枚の広い画角の作品をつくり上げるのです。

こうすることで、同じ画角を広角レンズで撮影した作品に比べ、星が圧倒的に小さくシャープに表現することができる、というわけです。

さらに、EOS 5D MarkIIIのRAWで撮影したデータは約2210万画素ですから、今回のモザイク作品は、1億数千万画素という超高解像度データで仕上げられていることになります。モザイク作品は、星のシャープな表現と同時に、こうした超高解像度のデータをもった作品に仕上げることができます。拡大してもディテールを保ったままの超高解像度マスターデータは、まるで望遠鏡で夜空を眺めているような錯覚に陥ります。

 

モバイル赤道儀TOAST Proを使ったさらなる楽しみ方として注目したい星空のモザイク作品。
日本でもハイアマチュアの方々の間では、頻繁にモザイク処理による素晴らしい作品が発表されていますので、みなさんもぜひ参考にしてみてください。