TOAST TECHNOLOGYのサイトで、製品の実践コラム「K’sリポート」を担当してくれている青年K。
彼はこれまで、コストと性能のバランスが良いEOS Kissシリーズに加え、ノイズに悩まされ続けるEOS二桁シリーズという、どちらもAPS-Cセンサー搭載のカメラを複数台愛用してきたという。
そんな彼が、人生初のフルサイズセンサー搭載デジタル一眼レフカメラを導入したのはこの春のこと。
悩みに悩み抜いた末、EOS 5D MarkIIIよりも高感度特性が良いとされるEOS 6Dを選んだ。
所有機材にEOS 6Dが加わった青年Kのバイタリティーは、以前にも増して凄かった!
愛車のステーションワゴンに満載した大量の撮影機材は、この春一度も自宅で降ろされることなく、常に積みっぱなしの状態だという。
たとえ天候が快晴でなくとも、翌朝一番で会議が入っていようと、彼は、日が暮れるとGPV気象予報を眺めながら、関東甲信越地方の僅かな晴れ間を見つけ出し、街明かりの影響が少ない山奥へと、ひたすら車を走らす生活。
いつもながら、彼には頭の下がる思いだ。
そんな彼のモチベーションは、いったいどこから来るのだろうと、ふと思う。
本当に”星”が好きで好きで仕方がない。
そんな彼の気持ちは、夜中に突然届く撮影現場からのメールでも、強く感じることができる。
「今、北八ヶ岳っす!。既に氷点下2度。快晴です! 今夜はパンスターズとレモンを狙いますよ! パンスターズとレモンはマジメにやろうかと。 レモンはかろうじて見えると思うんだけど、どうでしょう? あんまり張り切らずに、のんびりやるつもりです。」
つい先日、青年Kから届いたメールだ。
レモン彗星(C/2012 F6)。
3月24日太陽に最接近し、4等星台まで明るくなり天文雑誌等でも話題になった。その頃は、南半球の夜空で見事な姿を見せていた彗星だ。
現在は、7等星前後まで暗くなってきているものの、実は明け方の東の空に、日本で見ることができる。
さて、前置きが長くなってしまったが、青年Kが、撮影後の画像処理でなんとか「尾」を浮かび上がらせてくれた、5月8日のレモン彗星の姿はこんな感じ。
レモン彗星(C/2012 F6)
【撮影データ】
カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:Sigma 100-300mm F4 (135mmで使用)
絞り値:f4 開放
ISO :800
露 出:60秒×10枚コンポジット合成
追 尾:モバイル赤道儀TOAST Pro
このBlogでは、横位置だと大きく掲載できないので、縦位置でトリミングしてみるとこんな感じに。
さらに、もう一台のモバイル赤道儀TOAST Proには、今は無きプレミア物のBORG125ED F2.8を搭載し、お気に入りのEOS 6Dで狙う。
レモン彗星(C/2012 F6)
【撮影データ】
カメラ:EOS 6D
光学系:BORG125ED F2.8鏡筒
絞り値:F2.8→F4に絞って使用
ISO :800
露 出:60秒×8枚コンポジット合成
追 尾:モバイル赤道儀TOAST Pro
同じく、トリミングして縦位置で表示すると、彗星の尾のディテールがはっきり見えてくる。
「レモン彗星。写真はしょぼいけど、ニュース性はあるかな。原版では、上の方の尾っぽ(イオンテイル)が、もうちょっとスーッと伸びています。これから楽しめそうですよ! 」と青年K。
TOAST Proを手にした彼は、すっかり星空のモバイル・スナイパーになってしまったようだ。
★最後にTOAST Online Shop よりご案内をひとつ。
人気のジンバルフォークユニットは、パンスターズ彗星の影響もあり、今年に入って注文殺到状態が続いていますが、5月10日現在、売り切れのため入荷待ちとなっております。
商品入荷次第Webにてご案内いたしますので、しばらくお時間をいただきたくお願い申し上げます。ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。
同じく大人気のパンベース・クランプユニットは、まだ多少在庫がございますので、ぜひご検討ください。
以上、TOAST Online Shopからのお知らせでした!