DaejeonのTP-2ユーザーKim ikjunさんからM42オリオン大星雲の作品を投稿いただきましたのでご紹介しましょう!
【撮影データ】
2018. 12. 31. 21:30 ~
Optics: FS60CB with Flattener (370mm F/6.2)
Filter: Optolong L-Pro filter
Mount: TP-2
Exposure: Sony A7s (modified) ISO 10000 x 30s x 250subs
60 dark frames
40 flat frames
50 bias frames
M42の周囲を取り巻く淡いガスの広がりまで見事に再現されたこの1枚、見慣れたオリオン大星雲が全く別の天体にみえてしまうほど独特な雰囲気を醸し出していますね。
深い奥行を感じさせ、そこが星の誕生の場であることをあらためて噛み締めてしまうような素晴らしい作品です。
Kimさんがこの作品を撮影したのは、去年の大晦日の晩のこと。
TP-2に搭載した機材は、光学系にフラットナーを装着した高橋製作所「FS60CB」、カメラは高感度モンスターと呼ばれたフルサイズデジタル一眼「 SONY α7s」という組み合わせです。
さらに光害カットフィルターOptolongの「L-Pro」フィルターを併用し、ISO10000の高感度設定で30秒の短時間露出を250回行うと同時に、ダークフレーム、フラットフレーム、バイアスフレームも取得、それらをもとにスタック処理することで、市街地にもかかわらず素晴らしい作品を生み出すことに成功しています。
「仕事が忙しくてなかなか遠征に出かけられないんだよねぇー」という、僕らのいつもの口癖が言い訳にしか聞こえなくなってしまうようなKimさんの見事な1枚でした!