みなさんそれぞれにお気に入りの道具というのがあると思います。
TOAST Proによるフィールド撮影を、もっとも多くこなしているTTスタッフの一人も、こだわりの道具を片時も手放しません。
そもそも貸してもくれませんから(笑)。
大工さんに代表されるように、プロの道具は貸し借りなしの一品モノ。
自分の手にしっくりと馴染み、使いやすくカスタムした道具たちが、プロの仕事を支えているんですよね。
で、今回ご紹介するのは、某TTスタッフが愛用しているガジェット「レンズブロア」です。
正直、別に、なんでもいいんですけどね、ブロアなんて。とくにレンズの埃を取るだけならできるだけデカイヤツを買っておけばそれで事が足りてしまいます。
最近じゃ、びっくりするほど立派な大型レンズブロアが100円ショップで売っているらしく、フィールドでたまたま出会ったTOASTユーザーに見せてもらいました・・・たまげました。確かに十分です。
それでも、こだわるTTスタッフ。
撮影現場では、レンズ全体を大型ブロアで一気にクリーニングするというよりも、いつの間にか飛んできた砂や埃を、ピンポイントの強い風でサッと除去したいシチュエーションが殆んどです。
彼は、巷ではあまり見たことがない、大きさの異なる2種類のブロアを使い分けています。
ブルーの筺体で、やわらかいレモン型のシルエット。確かにちょっと素敵です。
左の大きめのブロアは、主に屋内で使用。撮影から戻ってきてカメラやレンズをささっとクリーニングする時に使っているとのこと。
そして彼が常にカメラと一緒に持ち歩いているのが、右側小さい方のレンズブロアです。
2種類のブロアを見比べてみると、筺体の大きさだけでなく、特に先端の形状が全く異なっているのがわかります。
先端は細い小さい方のブロアは、筺体の大きさからは想像できないほど強力な風を先端から発射します。
しかも、強い風が細く噴射するのです。
ちょっと離れたところからでも、レンズ表面に付着した埃をピンポイントで攻撃、除去してくれます。
ね、スゴクちっちゃいでしょう? これを彼はフィールドで愛用しているんです。小型なのに本当に強力!狙ったところだけにしっかりと風を送ってくれるので、カメラのセンサーのゴミ取りでも大活躍です。
似たようなブロアを使っている別の職業のプロがいるそうです。それは、なんと時計の修理職人。
極小の歯車がいくつも組み合わさった腕時計の内部を普通のブロアで吹いたら、大変なことになってしまいますよね。
確かに、こうした小型で先端が細く、風をコントロールできるブロアなら、ピンポイントで埃を吹き飛ばすことができます。
「大は小を兼ねる」だけではないのがプロの世界。
みなさんは、どんな道具にこだわっていますか?