9月に入ってもなお、このうだるような暑さ、げんなりです・・・。
さて今日は、ユーザーの内田俊也さんからご投稿いただいた作品をご紹介しましょう!
*************** 内田様 より ***************
7月7日の七夕に本当の七夕を撮りに行きました。場所は十勝岳望岳台です。
多くの天文マニアであふれていました。
満点の星に恵まれ夏の大三角形がきれいでした。
別のカメラで撮影機材を撮りましたが、Toast ProにジンバルフォークユニットとDish-2を使用しているのがわかると思います。
LeeのソフトフィルタNo. 3をつけて明るい星を誇張しています。
魚眼レンズをつけて3分追尾したのが下の写真です。LeeのソフトフィルタNo. 5をレンズ後面に入れてあります。
デネブ近くの北アメリカ大星雲もトライしましたが、望遠レンズでの誘導は難しかったです。後日トライしたいと思います
【撮影データ】
カメラ: Canon EOS 5D Mark II
レンズ: EF8-15mm f/4L FISHEYE USM ※焦点距離 8mmで撮影
絞り値 F4.0
ISO感度: ISO1600
露出: 180秒
フィルター: LEEフィルターソフトNo.5使用
ソフトウェア: SILKYPIX Developer Studio Pro5
撮影日時 2013年7月7日 23:43:25
撮影地: 北海道十勝岳望岳台
***************TOAST TECHNOLOGY***************
【TTスタッフより】
内田さん、初の作品ご投稿ありがとうございます!
北海道の十勝岳まで遠征し、魚眼レンズで撮影された雄大でドラマチックな作品です。
しかも七夕の夜に撮影したとなれば、感慨もひとしおですね!
その時期、本州では梅雨の真っ最中。テレビのお天気コーナーでも毎年七夕の夜空を紹介しますが、なかなか星空を拝むことができませんよね。
その点、梅雨のない北海道なら・・・
内田さんの行動力とアイディが光ります!
撮影使用したレンズは、キヤノンのフィッシュアイズームレンズです。
全周魚眼から対角魚眼までを1本でカバーする珍しいズームレンズ。シグマの全周魚眼より僅かにF値が暗いですが、解像感はそれを上回ると評判のレンズです。
全周魚眼、いわゆるサークルフィッシュアイレンズは、前玉にフィルターやフードが付けられないので、内田さんのように、ポリエステルフィルターを自分で切って、レンズの後玉に貼り付ける工夫が必要になります。
普通の広角レンズでも、レンズ前面にソフトフィルターを付けると周辺部で星が楕円形に歪んでしまいますから、レンズ後玉にテープで貼り付けているプロカメラマンは多いんですよ。
フィッシュアイの作品もさることながら、撮影中の機材システムのスナップショットも実に素敵ですね!
次回は、北アメリカ星雲のクローズアップ作品のリベンジに期待です!
直接肉眼では見えない天体なので、ISO感度を最大にセットし、10秒くらいの短時間露出でデネブ付近を撮影してみると、北アメリカ星雲の位置関係がわかります。それから画角の中央に徐々に導いてあげると比較的簡単に天体の導入ができます。フレーミングが完了したら撮影の設定に変えて、いざシャッター!
ジンバルフォークユニットなら、画角の狭い望遠レンズをつかった天体の導入が自由雲台に比べて格段に容易です。