TOAST TECHNOLOGYのWebサイトでコラムを担当する青年Kが、以前このBlogでご紹介した海外で活躍するLee氏の作品に触発され、春の系外銀河を撃ってくるとの情報が入ったのは、今月中旬。
青年Kは、近頃、フルサイズのデジタル一眼レフカメラEOS 6Dを密かに導入し、新たな作品づくりにチャレンジしているそうですが、手元には、中古で仕入れたEOS Kiss Xシリーズ機がザクザクあるらしい。
APS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラは、焦点距離がフルサイズ機のおよそ1.5倍から1.6倍ほど長くなるという特徴をもっているため、春の系外銀河を狙うには持ってこい、です。
そんな青年Kが、今回は愛機EOS 6Dを家に置き去りにし、EOS Kiss X4とモバイル赤道儀TOAST Proを持って、一路中央高速を北にひた走りました。
・・・で、これが結構スゴイことになってるんですよ!
天体の自動追尾はもちろんモバイル赤道儀TOAST Proを使用。手元にあったEF300mmF4L IS USMと組み合わせて撮影したという作品をご覧あれ!
M101
【撮影データ】
カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:EF 300mm F4L IS USM (IS-off)
絞り値:f4 開放
ISO :800
露 出:300秒×9枚コンポジット合成
M51
【撮影データ】
カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:EF 300mm F4L IS USM(IS-off)
絞り値:f4 開放
ISO :800
露 出:300秒×8枚コンポジット合成
M81-82
【撮影データ】
カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:EF 300mm F4L IS USM(IS-off)
絞り値:f4 開放
ISO :800
露 出:300秒×8枚コンポジット合成
M83
【撮影データ】
カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:EF 300mm F4L IS USM(IS-off)
ISO :800
露 出:300秒×6枚コンポジット合成
M65-66
【撮影データ】
カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:EF 300mm F4L IS USM(IS-off)
絞り値:f4 開放
ISO :800
露 出:300秒×8枚コンポジット合成
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* TSTスタッフより *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
どうです?
身内ながら、思わずリスペクトですわ。
掲載した作品は、どれも見やすいようにトリミング処理をしてあります。
それぞれ12枚ずつ連続撮影して、そのなかから歩留まりのいい8枚前後をコンポジット合成し、系外銀河のディテールを浮かび上がらせているそうです。
撮影自体は、天体を導入してシャッターを押すだけですが、撮影前にTOAST Proのシステムを安定させる工夫を随所に施しているんですよ。
フルサイズ機換算だと、どれも450mmオーバーという超望遠レンズによる撮影です。それが歩留まり率7割というのは、かなりなものです。
この作品、望遠鏡じゃないんですよ。300mmF4という、ただのカメラレンズで狙った作例です。
このレンズ、なんと程度の良い中古がたった5、6万円で手に入るという大きな魅力をもっています。
望遠鏡に切らべて圧倒的にコンパクトで軽量ですから、ジンバルフォークユニットを使ってモバイル赤道儀TOAST Proに搭載すると、非常にバランスがいいんですね。つまり歩留まりも良くなるというオマケ付き!!
どうです?
モバイル赤道儀TOAST Proのポテンシャルと可能性が見えてきたんじゃないですか?
詳しくは、青年Kのコラム「K’sリポート」で、どうぞ!