飯島裕カメラマンのプチ・カスタム術「Dish-25にポーラファインダーを装着する」の巻!

タイムラプスアダプター「Dish-25」は、TP-2でモーションタイムラプスムービー作品を撮影する際に使用する人気のオプションですが、北極圏など高緯度地域で赤道儀として使用する場合には、Dish-25に三脚雲台を直接接続することで良好な機材バランス状態を保つことにも利用でる便利なパーツです。

Dish-25

 

Dish-25装着時にポーラファインダーを接続するためには、専用の「Dish-25用ポーラファインダー・ステーネジ」を使います。

Dish-25の固定ネジの1本をこの「Dish-25用ポーラファインダー・ステーネジ」に交換することで簡単に接続ができるようになっています。

 

ところで先日、天体写真家の飯島裕カメラマンとお会いする機会があったのですが、最近、OLYMPUSのOM-D EM-1を使ってタイムラプスムービーの撮影にもチャレンジされているとか。

ところが、ここでプロならではの悩みが・・・。

飯島さんは天体写真家ですから、普段の仕事では圧倒的にTP-2を赤道儀として運用されています。

モーションタイムラプスムービーは、その合間に撮影を行うというスタイルです。

 

仕事の内容ごとにTP-2からを毎回脱着するのは手間がかかるのでDish-25は付けっぱなしにしたい、かといって「専用ポーラファインダー・ステーネジ」で装着したポーラファインダーユニットを取り外すと、そのネジ穴に再びDish-25に付属するキャップスクリューネジを装着し直さなければならないし、なにより外しておいたキャップスクリューネジを紛失する心配もあるので、なんとかこれを解決する方法はないものかと、頭を悩ませていたそうです。

そこで飯島さんが思いついたのは、ポーラファインダーの取付けステーをDish-25の「Y字」のネジ穴ではなく、中心の三脚接続穴に装着してしまおうというプチ・カスタムのアイディアでした。

以下、カスタムの手順を飯島さんの画像と解説で、どうぞ!

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「ポーラファインダー取付けステーはM6ネジ仕様、そのままではDish–25に装着することができないので、固定ネジをM6からU1/4インチに変更する必要があります。

まず、ポーラーファインダーステーにUNC1/4インチのタップを立てます。

これでオリジナルのM6ネジと1/4インチカメラネジの両方が使えるようになります。

ステー取り付けネジ穴の雌ネジは固定ネジの抜け止めの役目だけなので、ネジ山が怪しくなっても問題ありません」

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「Dish-25の3/8インチネジ穴に1/4インチネジ変換アダプターをねじ込みます」

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「市販されているノブ付きのカメラ止めネジでネジ長の適合するもの(カメラブラケット用のものなど)でポーラーファインダーを固定します」

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「右目ききの私が好みのポーラーファインダーポジション。雲台に搭載したカメラの邪魔になりにくい位置です。

ステーに2つあるネジ穴の内側の方でもTOAST-ProやTP-2の本体に干渉することはありません。

これでDish-25をTP-2に2本のネジで固定したまま、簡単即座にポーラーファインダーを使用出来るようになります」

 

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いかがでしょうか?

ポーラファインダーの取付けステーのネジ穴を、タップをたててM6からU1/4がねじ込めるように変えてしまうというアイディア。

TTスタッフもさすがに思いもつきませんでしたよ、飯島さん!

 

飯島裕カメラマンのプチ・カスタムのご紹介でした!

 

PS:飯島さん、ぜひモーションタイムラプスムービー作品が完成したら見せてくださ~い!