モバイル赤道儀120%活用術!
このコーナーでは、マニュアルの中にはおさまりきらないモバイル赤道儀の活用術をご紹介します。TOAST Technologyスタッフによるさまざまな活用法から、掘り出し物の情報が見つかるかも?
※ 現在、一部記事のみの限定公開となっています ※
タイムラプスアダプター「Dish-25」
CP+2013のTOAST TECHNOLOGYブースで、主にハイエンドのデジタル一眼レフカメラユーザーから注目を集めていたTOAST Pro専用カスタムオプションパーツ「Dish-25」がいよいよ発売です。(※後継機TP-2でもご利用になれます)
モバイル赤道儀をタイムラプス用ターンテーブルに変身させる
時間を縮めたダイナミックな映像表現を可能にする、デジタル一眼レフカメラを使ったタイムラプス撮影(微速度撮影)。「Dish-25」は、モバイル赤道儀TOAST Proをタイムラプス撮影時の微速度ターンテーブルとして利用するための専用アダプターです。
モバイル赤道儀TOAST Proをタイムラプス撮影で利用し、美しい映像を生み出しているテレビやCM、映画などのクリエイターは非常に多く、皆さんも、きっとTVなどでその映像を目にしているはず。
こうした状況を受けて、軽量コンパクトかつTOAST TECHNOLOGYらしく美しく斬新なデザインのタイムラプスアダプターとして商品化されたのが「Dish25」です。
TOAST Proの設定
ターンテーブルとしての回転方向は、TOAST Proの北半球・南半球駆動切り替えモードで選択します(本体内部にあるディップスイッチを精密ドライバーなどで切り替え操作)。水平に設置した場合、「North」が時計回転、「South」が反時計回転です。
また、TOAST Pro本体のスイッチ、Normal Speed(15°/ h)とHalf Speed(7.5°/ h)を切り替えることで、星空と地上の景色を同時にフレーミングした際の絶妙な速度バランスによるタイムラプス作品を演出することが可能です。
(※現行モデルTP-2では、より細かな速度設定が可能です。TP-2のタイムラプスムービーはTP-2特設サイトでご覧いただけます)
TOAST Proの設置方法
TOAST Proを水平に設置した場合は、水平方向のパンニングの動きを、また垂直に設置した場合は垂直方向のチルティングの動きを、それぞれタイムラプス作品に付加することができます。
◆水平設置例(左)
極軸合わせ専用微動架台「Dish-2」をレベリングベースとして利用したシステム例。
(※2013年以前に製造されたDish-2と組み合わせる場合、別途プレートアダプターリングが必要となります)
◆垂直設置例(右)
市販のL-ブラケットを組み合わせることにより、カメラ側のバランスを三脚重心方向にシフトした安定姿勢で設置が可能です。
画像は、Dovetail Stageシステムをカスタムオプションパーツの「パンベース・クランプユニット」に付け替え、さらにカメラにもL-ブラケットを装着したシステム構成例です。
(※Dish-25にU1/4ネジ対応のL-ブラケットを使用する場合は、TOAST Proに付属している専用ネジ変換アダプターが必要です。市販のネジ変換アダプターは適合しませんのでご注意ください)
【手順解説ムービー】Dish-25の装着方法
【手順解説ムービー】TOAST Pro付属のネジ変換アダプターをDish-25に装着
常に、ユーザーのクリエイティビティーを刺激してくれるTOAST Pro。天体の追尾撮影から、タイムラプスムービーの演出まで、1台で多彩な作品づくりが可能なプロフェッショナルユースの一台を存分にお楽しみ下さい。