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モバイル赤道儀120%活用術!

このコーナーでは、マニュアルの中にはおさまりきらないモバイル赤道儀の活用術をご紹介します。TOAST Technologyスタッフによるさまざまな活用法から、掘り出し物の情報が見つかるかも?

※ 現在、一部記事のみの限定公開となっています ※

New Option!

極軸合わせ専用微動架台「Dish-2」発売 ※実用新案登録済み

CP+2013のTOAST TECHNOLOGYブースでひときわ注目を集めたTOAST Pro専用カスタムオプションパーツ「Dish-2」がいよいよ発売です。(※後継機TP-2でもご利用になれます)

パラレルメカニズムの採用で低重心・軽量・コンパクト化を実現

モバイル赤道儀TOASTProと三脚の間にセットし、繊細な極軸合わせ作業をスムーズに行うことができる極軸合わせ専用微動架台「Dish-2」。パラレルメカニズムの採用により、水平面に配置された3つの伸縮軸を複合的に操作することで、ポーラファインダーの視野内にとらえた北極星をスムーズな操作感で正確に位置合わせすることができます。

独自メカニズムの採用で、これまでにない、なめらかで快適な操作性を実現。特殊な形状加工が施された操作用の調整ネジは、手袋をはめた状態でも操作が可能です。

Dish-2による微動調整は、たとえば軸の1本を北または南の位置になるよう配置した場合、仰角方向で最大約15度、東西方向は、最大約8度の範囲で移動操作が可能です。あらかじめポーラファインダーの視野中心付近に北極星が見えるよう大まかに三脚を設置しておけば、あとはポーラファインダーのレチクル(指標)にしたがい、Dish-2の微動操作で北極星の位置を追い込んでいくことができます。

ファースト調整ネジ(大)による極軸合わせが完了したら、セカンド調整ネジ(小)で最後の微妙な位置合わせを行います。セカンド調整ネジは最終的に固定ネジとして機能するため、システム全体をしっかりと固定することができます。さらに専用の円形Dovetail Systemは、方位方向の粗動操作も兼ねています。

Dish-2の最小収納時の高さは約48、本体重量はわずか約300g。パラレルメカニズムの採用で、圧倒的な軽量・コンパクト化を実現しました。トップヘビーになりがちな撮影機材を安定して支えるための低重心設計により、堅牢性はもちろん、ポケットに入るサイズと重さ、そして極上の操作感を提供する画期的な極軸合わせ専用微動架台、それが「Dish-2」です。

では、使い方を簡単にご紹介していきましょう。(ページ下部に解説動画もあります)

  • 3つのセカンド調整ネジ(小)をファースト調整ネジと接触する位置まで下げておきます。
  • ファースト調整ネジ(大)は、伸縮調整範囲のおよそ中間位置になるよう予め調整しておきます。中心の軸がセカンド調整ネジ(小)上部から5mm程度見える位置が目安です。
  • TOAST Pro底部の三脚接続穴に付属の円形プレートをしっかり固定します()。この円形プレートは3/8インチネジ専用ですので、TOAST Proに付属している変換アダプターは使用しません。(※TOAST Pro以外には使用出来ません)
    注:円形プレートの固定ネジは、D-Ringから通常のネジに仕様変更いたしました)
  • 撮影システムの剛性を高めるために、三脚付属の雲台は取り外し、直接Dish-2を三脚のネジに固定するのが理想的です。三脚の脚に対して、3つの調整ネジはどの位置にあっても構いません。ガタのないようしっかりとねじ込んで固定します。
    (※Dish-2は、3/8ネジ専用です。市販の変換アダプターを使用することはできません。1/4インチネジの三脚をご利用の際はネジ変換アダプタをあわせてお買い求め下さい)
  • Dish-2上部にあるクランプが、北または南の位置になるよう三脚を設置します。
  • 円形プレートをDish-2に差し込み、TOAST Proの極軸が北を向く位置でしっかり固定します。
  • ポーラファインダーを覗いて北極星が視野に入るよう、三脚の脚を調整します。方位は三脚ごと持ち上げて微調整し、高度は三脚の脚のひとつを伸縮することで調整します。この時、ポーラファインダーの視野中心付近に北極星がに入っていればどの位置でも構いません。
  • TOAST Proの取扱説明書の極軸調整方法にしたがって、ポーラファインダーの回転角度(時角)を調整します。
  • Dish-2の3つのファースト調整ネジ(大)を操作し、ポーラファインダーのレチクル(指標)にしたがって北極星の位置を追い込んでいきます。多くの場合は、3つあるファースト調整ネジのうち2つの操作で極軸合わせができます。どれかひとつを極端に動かしすぎると可動範囲限界に達して操作がやり辛くなるため、適度に3つのネジを操作するのがコツです。この状態も追尾撮影は可能です。
  • さらに剛性を高める必要がある場合は、3つのセカンド調整ネジ(小)を操作し北極星の位置を微調整しながら全てのネジが一番上の位置に来るよう動かし、最後にロック状態にすることで、Dish-2は完全にガタがなくなります。

ポケットに入るそのサイズと重さ、そして極上の操作感は、モバイル赤道儀による遠征撮影に、またひとつ小さな革命をもたらします。

★関連記事 TOAST Pro極軸合わせ専用微動架台「Dish-2」

注:円形プレートの固定ネジは、D-Ringから通常のネジに仕様変更いたしました

【手順解説ムービー】Dish-2の装着・操作方法

極軸合わせ専用微動架台「Dish-2」

・ サイズ : 直径80mm、高さ48mm(※突起部を除く)
・ 重 さ : 約300g(本体のみ)
・ 最大調整範囲 : 仰角方向約15度、東西方向約8度内
・ 発売 : TOAST Online Shop

※実用新案登録済み
※3/8インチネジ専用です。1/4インチネジをご利用の際は、ネジ変換アダプタをお買い求め下さい。

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