夏休みが近いせいか、大人気の極軸合わせ専用微動架台「Dish-2」を海外の遠征先でも使いたい!というご相談が、このところ多く寄せられています。
Dish-2は、バックラッシュの影響を受けること無く、ポーラファインダーの指標に対して正確に北極星を導入することができる画期的な製品です。
緯度が35度前後の地域では水平状態で設置すれば殆んど問題はありませんが、北海道や九州沖縄地方などでは、南北のどちらかに配置した三脚の脚の1本を伸縮させ、僅かに傾けるようにすることでDish-2の可動範囲を最大限に享受することができます。
ところで、日本国内とは大きく緯度が異なる、例えば、アラスカやカナダなどの高緯度地域、もしくは赤道儀に近い低緯度地域で、Dish-2を使用したい場合には、どうしたらいいでしょうか?
いくつかの解決方法がありますが、今回は最も手軽な方法をご紹介しましょう。
多くの皆さんは、恐らく三脚を購入する際にセットでついてきた3WAY雲台をお持ちでしょう。
この3WAY雲台を、TOAST Pro用の”傾斜ウエッジ”として利用してしまおうというのが今日のアイディアです。
えっ、単純すぎるって? アハハ、面目ないです。
例えば、こんなふうに、3WAY雲台の上にDish-2を装着し固定します。
次に3WAY雲台の上下方向の稼働軸を傾けて、遠征先の緯度に近い角度に合わせておきます。
この時、三脚の脚の1本は必ず南北方向に設置することが重要。特に過重がかかる方向に向けて置くのがポイントです。
こうすることで、三脚を含めたシステム全体のバランスを大きく崩すこと無く、Dish-2を使った極軸合わせが可能になります。
この夏、海外への遠征計画があるユーザーの皆さんには、ちょっと耳寄りな情報でした!
早く梅雨が明けない、かなぁ。。。