お待たせいたしました!
ポーラファインダーを使ったTOAST Proの極軸合わせ専用に開発された微動架台『Dish-2』が、ついに本日発売です!
詳しくは、TOAST TECHNOLOGYのWebコンテンツ「TOAST 120%活用術」をご覧いただくことにして、ここではお手元のTOAST ProシステムにDish-2を導入するにあたってのアドバイスなどをご紹介しましょう!
一番重要なのは、このDish-2というオプションは、TOAST Pro専用の極軸合わせ支援架台だということを十分ご理解いただいたうえでご導入いただきたい点です。
それは、どういうことか?
Dish-2を操作する前に、予め三脚自体を動かしてポーラファインダーの視野中心付近に北極星が見えるように導入しておくのが大前提だということです。
ポーラファインダーの視野中心付近に北極星が見えていれば、あとはDish-2の微動用調整ネジを操作することでレチクル(指標)が示す適切な位置に北極星を追い込んで行くことができます。
そう、最後の微調整を正確かつスムーズに行うための支援架台が「Dish-2」というわけです!
TOAST Proの撮影システムにDish-2があると無しとでは、極軸合わせの精度は大きく異なります。例えば、多くの方が利用しているManfrottoのジュニアギアヘッドは、ギアを使った構造のため、可動範囲が大きい反面、バックラッシュの影響が非常に大きく、正確な極軸合わせに皆さん苦労されています。それに、何しろ重い!!
たとえ2軸に改造したところで、モチベーションを下げるのに十分な重さと大きさがありますよね(笑)。
それに比べてDish-2は、極軸合わせの最終段階を正確かつスムーズに行うことに特化することによって、直径80mm、高さ48mm、重さわずか300gと圧倒的な軽量化、コンパクト化を実現。
さらに、従来のポータブル赤道儀用微動架台にはなかった超低重心設計によって、トップヘビーの偏荷重状態になりがちなポータブル赤道儀システムを安定して運用することができる点は見逃せません。
バックラッシュのない正確な操作性と、手袋をはめた状態でも操作可能な使いやすさを実現したDish-2は、一度使うと手放せない魅力的なオプションといえるでしょう。
上下左右に動かすX-Y構造の微動架台に慣れたユーザーには、3軸を複合的に操作することで独特の動きをみせるDish-2に、最初は戸惑うかもしません。しかし、数回操作をしてみれば、あっという間に慣れてしまうので心配は無用です。なにより、目を離した状態でも手先だけで3つの軸を確実に操作できる高い操作性は、暗闇でポーラファインダーを覗きながら操作するユーザーにとっては何より頼りになる存在です。
ところで、不思議だとおもいませんか?水平に配置された伸縮軸の操作で、なぜ高度だけでなく、方位も微動操作が可能なのか・・・。
その答えは、水平状態でなくても極軸合わせが可能なTOAST Proのポーラファインダーにあります。
Dish-2による方位方向の微動は、実はTOAST Pro本体を僅かにローリングさせることで実現しているのです。そのため、撮影システム全体のバランスが大きく崩れないよう、東西方向の可動範囲が制限されています。
それでも心配は無用です。
Dish-2による微動調整は、たとえば軸の1本を北または南の位置になるよう配置した場合、仰角方向で最大約15度内、東西方向は、最大約8度の範囲で移動操作が可能です。
約12度という広い視野をもったポーラファインダーなら、三脚の操作で視野中心付近に北極星を導入することは、慣れてしまえば容易いこと。高度は三脚の脚の1本を伸縮させることで調整できます。また、方位は三脚ごと動かしてもいいですし、Dish-2の粗動機構をつかっても構いません。
こうして、あらかじめポーラファインダーの視野中心付近に北極星が見えるよう大まかに三脚を設置しておけば、あとはポーラファインダーのレチクル(指標)にしたがって、Dish-2の快適な微動操作で北極星の位置を確実に追い込んでいくことができます。
他にはない、軽量、コンパクト、低重心、高い堅牢性を兼ね備えたDish-2の魅力をぜひ、実際の撮影システムで実感してみてください。