【TOAST豆知識】コインドライバーでがっちり固定!の巻

カメラ三脚をはじめ、カメラ周辺機器には、コインで締める、すりわり付ネジのネジが多く採用されています。財布に入っているコインをつかって手軽に固定できとても便利です。

モバイル赤道儀TOAST Proでも、Dovetail Stageや極軸合わせ専用微動架台「Dish-2」の円形プレートなどで採用されています。

モバイル赤道儀TOAST Proを導入されたお客様からこのところお問い合わせが多いのが、Dovetail Stageとボールヘッド(自由雲台)の接続に関する問題。

Dovetail Stageのネジをコインでしっかりボールヘッドにねじ込んだはずなのに、いざ撮影を始めようと機材を搭載し構図合わせをしていたらボールヘッドの接続が緩み、”クルリ”と機材が回転、といった状況に見舞われてしまった、というものです。

TOAST Proに採用しているコインネジは、直径が大きく厚みが十分あって力を入れやすい500円硬貨に合わせて設計されています。

そう、しっかり固定するには、マイナスドライバーや100円硬貨ではなく(ましてや10円玉は論外!)、「500円玉」がベストチョイスなのです!

さらに、望遠レンズなど重い機材を搭載するときなど、よりしっかり固定したい時に便利なのが、今日ご紹介する「コインドライバー」という工具です。

テレビや映画制作の関係者ならば誰もが知っているこのコインドライバーですが、一般にはあまり馴染みがないかもしれませんね。

「コインドライバー」のキーワードでGoogleで検索してみると、様々な商品のコインドライバーがヒットします。

ホームセンター等でよく見かけるのは、トップ工業のコインドライバー「TRD-45」です(メーカー小売価格:1,330円)。

数あるコインドライバーの中で、TTスタッフが愛用しているのは、SK11というブランドのコインドライバー「830-045C」という製品。これはグリップ部にすべり止め加工が施され、手に馴染むボール形状をしているので使いやすいこと。さらに、グリップ端に貫通穴が空けられているのでヒモやチェーンを通してキーホルダーのようにぶら下げておける点が大きな魅力です。ホームセンターで500円前後で購入できます。

コインドライバーの先端は、こんなふうに、ゆるやかな“アール”のついた形状で、1mm程度の厚みがあります。

そう!まさに500円硬貨の円弧に酷似した形状のドライバーなんです。

このコインドライバーをつかえば、Dovetail StageやDish-2の固定ネジをしっかり固定することができます。

グリップをしっかり握りしめて、最後にググっと締め込みます。

でも、締め付け過ぎには注意して下さいね。ボールヘッドのネジがU3/8の場合、U1/4への変換ネジアダプターを付けているかと思いますが、その多くは真鍮製なので、あまり力を入れて締め付けると、アダプターが割れてしまうことも。

何事もなく「良い、あんばい」、です。

あなたもぜひ、お気に入りのコインドライバーを見つけて、TOAST Proのお供として遠征先まで連れて行ってやって下さい。

PS:似たような工具で先端が幅広のマイナスドライバーのように平らに加工された「水栓ドライバー」というのもありますが、先端幅が18mmのため、TOAST Pro用としては使用出来ませんのでくれぐれもご注意を。