EOS60DaとEF300mmF4Lで狙う 冬の夜空のフォトジェニック:RedLily様

天体撮影専用デジタル一眼レフカメラ「Canon EOS 60Da」ユーザーのRedLilyさん。今回は、EF300mmF4Lで、冬の夜空のフォトジェニックをモノにしてくれましたので早速ご紹介しましょう。

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お久しぶりです。RedLilyです。

CP+盛況だったようで何よりです。行こうかどうしようかギリギリまで迷っていたのですが、
なかなか都合が付かず断念してしまいました。
ブログの記事を見てると、行きゃよかったなぁと後悔・・・
いや、別に、ジンバルフォークユニットを注文したら、アウトレット品がブログに載ってた!
えー、そりゃないよ!CP+見に行ってやんないよー!とか、そんなんじゃないですからね(笑)

と、いうわけでついにジンバルフォークユニット導入しました。おまけに、厳冬期でも凍結や雪の心配が少なく空が暗く撮影に良い場所を見つけて、撮影してまいりました。

 

まずは「燃える木」と馬頭星雲。肉眼では見えないのに、このエリアってこんなに美しいんだなぁと、カメラのプレビューを見ただけでも感動してしまいます。

 

【撮影データ】

カメラ:Canon EOS60Da
レンズ:EF300mm F4L
絞 値:開放、感 度:ISO1600、露 出:180sec × 2枚合成
画像処理:Photoshop CS6にて補正、トリミング

モバイル赤道儀TOAST Pro & ジンバルフォークユニット使用

 

少しだけ絞って光条を出すのが最近のマイブームです。

このレンズ、銀塩時代の古い設計のものなので派手にゴーストが出てしまうのが残念です。
(画面左隅付近と中央やや下の緑色の光がそれです)
さて続いて、これまた定番?M42です。

 

 【撮影データ】

カメラ:Canon EOS60Da
レンズ:EF300mm F4L + Extender 2x
絞 値:F8、感 度:ISO1600、露 出:180sec
画像処理:Photoshop CS6にて現像、色調補正、トリミング

モバイル赤道儀TOAST Pro & ジンバルフォークユニット使用

 

家で撮るのとは大違い、1枚でこれだけ撮れました。
ピントが甘いのが悔しくてなりません・・・
そして最後に、憧れのバラ星雲です。

 

【撮影データ】

カメラ:Canon EOS60Da
レンズ:EF300mm F4L
絞 値:開放、感 度:ISO1600、露 出:180sec×2枚合成
画像処理:Photoshop CS6にて補正、トリミング

モバイル赤道儀TOAST Pro & ジンバルフォークユニット使用

 

自宅の庭でもうっすらと撮れていたのですが、電線や電柱に阻まれたり、方角的に街灯や周辺の建物の明かりに阻まれたりでなかなか難しく・・・今回ようやくじっくり撮ることができました。

子供の頃から憧れの星雲だったので画像処理も楽しくて楽しくて。

肉眼で見えない天体を導入して撮影する楽しさをまるでスルメを噛みしめるが如く味わいながらの撮影でした。撮れたときの感動もたまりませんね。これは病み付きになりそうです。
自動導入欲しいなあと言ってたら周囲から反対されたことがあったのですが、その意味がやっと分かったような気がしています。

 

実は、この週末からオーロラの撮影に行きます。もちろん、TOAST Proも携えて行きます。

長いレンズはしばらくお休み、ジンバルフォークユニットも外して、久々にノーマルの状態での撮影です。交換後テスト撮影をしていたら、自由雲台を使う撮影も悪くないなぁと思ってしまったりも。

と、いうのも・・・この撮影の後から、妙にスランプに陥っていまして、上手く追尾できない状況に陥っております。
ジンバルフォークユニットを外した後のテスト撮影では追尾できているので、微妙なバランスの問題かも?と思っています。これからは暖かくなりますし、帰国後じっくりテストしてみようと思っています。

では。

 

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【TOAST Staff コメント】

お久しぶりです。
どんどん腕を上げますねぇ、さすがスナイパーの異名を持つRedLilyさん!フィールドを星空に変えても、次々に長玉レンズでモノにしていく様子は見事です。

ところで、ジンバルフォークユニットを導入されたとのこと。これまでの自由雲台での撮影と違って、圧倒的に天体の導入が楽になったのではないでしょうか?

バランスが非常に取りやすくなる反面、ガイドミスにつながることもあるんですよ。

バランスが完全にとれた状態だと、ギアユニット内でウオームホイールがほんの僅かに浮いた状態になってしまう場合があります。これがガイドミスの要因の一つにつながります。

ウオームホイールは、ウオームネジに押し出されるようにして水平方向の回転運動をします。したがって、ウオームネジと常に接触している事がスムーズな動きにつながるんですね。

よく、「子午線を挟んだ追尾撮影は、ガイドミスにつながる」などといいますが、これも、同じ理屈です。

それまで東側からウオームホイールをぐいぐいと押すように動いていたところ、子午線(南中)付近で、搭載機材のバランスが一時的に合ってしまい、ギアとギアがどこも接触しない、宙ぶらりんの状態に。 やがて搭載機材のバランスが変わり、一気に西側にドスンと傾いてしまいます。この僅かな傾きが追尾エラーとして現れる、というわけです。

 

具体的には、ジンバルフォークユニットを使用する際に、機材のバランスをやや東側に重くなるようにセッティングすること。

さらに、バックラッシュを解消するために、構図を決めてシャッターを押すまでの間、ちょっと一呼吸おいてみてください。1分もそのまま放置すれば十分です。その後、ミラーアップの振動に注意しながらシャッターを切ります。これだけで、エラーの多くを回避できるようになりますよ。ぜひお試しを!

 

ところで、オーロラ遠征に行かれるんですね!

このところオーロラ・オーバル直下のエリアでは、ブレイクアップが頻繁に起こっていると聞きますので、ベストなオーロラと出会える確率は高いかもしれませんね。

モバイル赤道儀TOAST Proも連れて行ってくださり、とても光栄です。

実際にオーロラが出現してしまうと、赤道儀の操作もままならない状況になりますので、あまり欲張らず、でも周到に準備をして撮影に望んで頂ければと思います。

TOAST Proを使った撮影は、比較的暗いオーロラの出現の時がチャンスです!
まわりのみんなが「あんなしょぼいオーロラを撮影してどうするの???」なんて言っている状況が、実はシャッターチャンス。

つまり、星とオーロラの輝度差が少ない頃を見計らって、1分から2分前後の露出で追尾撮影をするんです。

肉眼ではしょぼかったオーロラが満天の星空に極彩色で浮かび上がるような作品を狙えますので、ぜひチャレンジしてみてください。

ブレイクアップの時は、カメラ三脚に載せ替えて、自由にバシバシ、ガンガンシャッターを押しまくることも忘れずに。

そんな風に使い分けができると、本番であたふたして”二兎追うものは一兎も得ず“の結果にならずに済みますよ。

 

オーロラ遠征の成果も、TOASTスタッフ一同、楽しみにしていますので、ぜひ楽しんできてください。

そうそう、100円ショップで大きめのジップロックをたくさん買い込んでおくのも忘れずに・・・。

それでは、いってらっしゃい!