金星日面通過 : 天野昌弘 様

2012年の今年は、別名天文イヤーと言われ(ほんとかな?)、5月21日の金環日食に続いて、6月6日には金星の日面通過が見られたのは記憶にあたらしいところです。TOAST Proユーザーの天野さんからご投稿いただいたのは、まさにその金星日面通過の作品です。

天野様からのコメント

「金環日食の日と同様に最初(30分程度)は雲に隠れていましたが、それ以降は雲も切れて第三、第四接触まで撮影することが出来ました」

 

撮影機材
PENTAX K-5
BORG 50FL+絞り+マルチレデューサー0.7×DGT+PENTAX F-AFアダプター1.7倍
Kenko ND10000フィルター
モバイル赤道儀TOAST Pro使用

撮影データ
ISO200 F11 1/1250秒

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この作品も前回ご紹介した金環日食同様のシステムによる撮影です。BORG 50FL、まったくもって侮れません。
こうした望遠撮影では、フルサイズのセンサーを搭載したカメラよりも、 今回のK-5をはじめとするAPS-Cサイズのセンサーが有利ですね。35mm版のカメラにくらべて焦点が1.5~1.6倍程度長焦点側にシフトするからです。

金環日食や金星日面通過など長い時間をかけて変化する天文現象は、天野さんのように時間をあけてインターバル撮影を行い、画像処理ソフトで1枚の連続写真で1枚の作品に仕上げる方法は、実に効果的ですよね。この金星日面通過の作品も、金星が太陽面をゆっくりと通過していく様子がリアルに実感できます。昼間に活躍するモバイル赤道儀TOAST Proの作品でございました。
いやぁ~、天野さんの作品、毎回素晴らしいです!