アンタレス付近

TP-2なら広角から望遠まで、様々なレンズを交換しながら星空のハンティングを手軽に楽しむことができます。

この作例は、EOS 6DとEF135mm F2L USMの組み合わせで撮影されたひとコマ。

露出時間150秒の1ショットをAdobe LightroomでRAW現像、複雑な散光星雲のディテールが簡単に浮かび上がってきます。

【天の川中心部】
カメラ:Canon EOS 6D
レンズ:EF135mm F2L USM(F4)
感 度:ISO3200
露 出:150秒
追 尾:TP-2
撮影地:オーストラリア(ニューサウスウェールズ州)

ニコン AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED

天文ガイド9月号(発売中の今月号)で表紙を飾った天の川銀河。雑誌では表紙の規格によって正方形にトリミングされていますが、実は縦構図の画像でした!

Nikon D810Aに AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED、TP-2による自動追尾撮影の作例です。

RAW現像による1ショット画像ですが、オーストラリアの夜空の暗さがよくわかりますね!

【天の川中心部】
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED(開放)
感 度:ISO1600
露 出:90秒
追 尾:TP-2
撮影地:オーストラリア(ニューサウスウェールズ州)

天文ガイド9月号表紙

台風一過の今日は久しぶりの青空が広がっています!

関東甲信地方では7月19日に梅雨明け宣言が出されたましたが、その後もずっと悪天候が続いて天体写真ファンにとってはストレスがたまるばかりの夏ですね。

 

ところで、誠文堂新光社の雑誌「月刊天文ガイド」9月号の表紙は、ニコンが6月末に発売したばかりの新しいレンズ「AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED」による天の川銀河です。

カメラは同じくニコンのアストロカメラ「D810A」、コンポジットなしの1ショット作品です。

F1.4のハイスピードレンズならわずか90秒の露出でここまでのディテール表現が可能なんですね。ちなみにTP-2による自動追尾ですよ(笑)。

撮影地はオーストラリア。シドニーから車で7時間ほど内陸に入ったワランバングル国立公園(ニューサウスウェールズ州)で撮影されたものです。

ワランバングル国立公園は、オーストラリア初のダークスカイ・パークに認定されたエリアで、夜空の暗さは折り紙付き。

F1.4のレンズでも長秒露光可能な素晴らしい星空が広がっています。

南半球での天の川撮影のベストシーズンは4月から6月にかけての新月前後。来年は真っ暗なオーストラリアの星空を撮影しに出かけてみてはいかが?

梅雨の晴れ間を狙ってカメラレンズで撮影&タイムラプス映像(平野さん)

梅雨空のもと、遠征撮影に出かけられない日々が続くTOASTユーザーの皆さんは、
この時期、撮影でたまったデータの画像処理に時間を充てる方が多いことでしょう。

この時期でも撮影したい!というTOASTスタッフメンバーは、
冬のオーストラリアまで遠征してしまいましたが・・・

さて、常連の平野さんから新作が届きましたので早速ご紹介しましょう!

 

********** 平野さんのコメント **********

平野です。
関東地方は梅雨に入ってしまいましたが、晴れ間を狙って撮影に出かけてきました。

今回は天体望遠鏡ではなく、カメラレンズで撮影してきました。

[いて座付近]

カメラ:α7S 天体改造
光学系:SONY FE 85mm F1.8(F4)
フィルター:Pro Softon B
感 度:ISO12800
露 出:30秒×39枚
追 尾:TP-2
後処理:ステライメージ7でスタック

 

[こと座付近]

カメラ:α7S 天体改造
光学系:SIGMA 70-200F2.8 DG OS HSM(150mm F4)
フィルター:Pro Softon B
感 度:ISO12800
露 出:30秒×97枚
追 尾:TP-2
後処理:ステライメージ7でスタック

 

[はくちょう座付近]

カメラ:α7S 天体改造
光学系:SIGMA 70-200F2.8 DG OS HSM(70mm F4)
フィルター:Pro Softon B
感 度:ISO12800
露 出:30秒×81枚
追 尾:TP-2
後処理:ステライメージ7でスタック

 

最初のいて座付近は、カットの半分程度は薄雲が流れてしまったのですが、気にせずスタックしました。
やはり右下が不自然になってしまいましたが、もともとソフトフィルターを使ったのであまり気にしないことにします。

こと座は、レンズはSIGMA 70-200F2.8 DG OS HSMの150mm F4+Pro Softon Bです。
感度と露出時間は同じです。
ステライメージで97枚スタック処理。

はくちょう座は、同じレンズの70mmF4でPro Softonなし、81枚スタック。
北アメリカ星雲やサドル付近は単体で撮ったことがないのですが、今後狙ってみたい対象です。

 

前回やってみて難しいとお話ししたTP-2を被写体にしてのタイムラプスですが、
何とか見られるような素材が撮れたのでYoutubeにあげました。

今後少しずつ撮りためて1分程度のタイムラプス動画に仕上げられればなぁと思っています。

 

********** TOASTスタッフ **********

平野さん、ご投稿ありがとうございます!

今回はTP-2に中望遠レンズとミラーレス一眼を搭載した作品ですね。
天体用改造を施したα7Sですが、ISOを12800まで上げて
1カットわずか30秒という短時間露光を繰り返し後処理でスタックするフローは、
比較的明るい夜空でも結果を出しやすい注目の手法のひとつです。

ディフュージョン系のフィルターは、
露出をかけすぎると白飛びして色が出辛くなるので、
そのあたりの塩梅はなかなか奥深いものがありますね。

レンズ前に装着する円形ガラスタイプのフィルターは
効果の強弱が調整しずらいのが難点ですが、
シート状の角型フィルターなら、
ディフュージョンの効果を数種類から選べるので
作品作りでは重宝します。

特に焦点距離が長くなるほどディフュージョン効果が大きくなるので、
広角レンズでは標準から強めを、
中望遠からは弱めの効果のフィルターが良い結果を生んでくれます。

はくちょう座付近は赤い散光星雲の宝庫ですので、
天体用改造カメラの独壇場です。

次は北アメリカ星雲周辺を狙った作品を楽しみにしています。

ところで、平野さんはタイムラプス作品も始められたようですね。

追尾撮影中にその様子を
もう一台のカメラで星空と一緒にタイムラプス撮影した映像は、
なかなかドラマチックでしたねぇ。

まるでTP-2のプロモーションビデオのようでうれしかったです!!

アストロカメラで梅雨入り前の夏の夜空を狙う(O.Sさん)

いよいよ梅雨シーズンに突入です。星空ファンにとって暗黒の季節です。

さて、TP-2ユーザーのO.Sさんから最新作を投稿いただきましたので
早速ご紹介しましょう!

********** O.Sさんのコメント **********

O.Sと申します。

梅雨入り前に撮影した写真です。
今回は810Aと中古で入手したd5300の新改造を使ってみました。
今回はポールマスターは使っておりません。
強風で没画像もかなりでましたが、クリアーな夜空でした。

【さそり座アンタレス付近】
カメラ:Nikon D5300(新改造)
レンズ:Nikon 58mm F1.4(F4)
露 出:120秒X16枚
感 度:ISO1600
追 尾:TP-2
後処理:ステライメージ7
撮影地:千葉県大多喜町

 

【M8干潟星雲】
カメラ:Nikon D810A
レンズ:ボーグ 71FL+レデューサー
露 出:150秒X9枚
感 度:ISO1600
追 尾:TP-2
後処理:ステライメージ7
撮影地:千葉県大多喜町

 

【バンビの横顔】
カメラ:Nikon D810A
レンズ:シグマ 189mm マクロ F2.8(F4)
露 出:150秒X9枚
追 尾:TP-2
後処理:ステライメージ7
撮影地:千葉県大多喜町

********** TOASTスタッフのコメント **********

どちらのカメラもいわゆるアストロカメラです。
天文ファンおなじみのD810Aは安定した表現力ですが、
DXフォーマットD5300の改造機もなかなかのものですね!

総露出時間32分でアンタレス周辺の散光星雲や
暗黒星雲が見事に表現されています。

撮影地は千葉県大多喜町ということですが、
この辺りはゴルフ場が多いエリアなので
比較的空の条件は良い方なのかもしれませんが、
1枚当たり2分間の露出ができる空は貴重です。

今ちょうど、TOASTスタッフの一人がD810Aを数台抱えて、
頭の真上に輝く南半球の天の川を撮影するために
オーストラリアに遠征中なのですが、
D810Aはアストロカメラでありながら
カラーバランス特性が通常のカメラに近いチューニングなので
とても使いやすいですよね。

特に天の川も特別な画像処理をせずに
ナチュラルな色を出しやすいカメラなので、
TOASTスタッフたちも愛用する人が多いですよ。

ますます腕に磨きをかけるO.Sさん、
今度はぜひ詳しい機材の紹介や撮影秘話などを
お聞かせいただけるとうれしいです!