TOAST Pro北海道デビュー!:ニセろ様

この夏にTOAST Proを導入されたオリンパスユーザーのニセろ様から、TOAST Proファーストショットのご報告をいただきましたのでご紹介させていただきます。

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TOAST スタッフ様

今回のお盆休みにやっとTOAST Proを使える環境になりました。
Toast blogで見る写真に較べるとかなり見劣りしますが、それもそのはず、実家の裏の畑の前で撮影したものです。もちろん処理などもまだまだなってないということもありますが・・・。

さて写真ですが、ペルセウス流星群のピークが過ぎた8月14日、北海道でのもので、北東、 東、南を向いて撮った写真です。

最初は南の方に雲があったのですが、それが北東の方に流れて行き、北東と東の写真では雲が多くなってしまいました。南はいい感じに晴れてきましたが街明かり(たぶん苫小牧市)があり、下の方は明るくなってしまいました。このときはちょうど千歳空港に降りる飛行機が北から着陸するために回りこむルートを飛んでいます。

 

The South Sky

【撮影データ】

OLYMPUS OM-D E-M5
M.ZUIKO12mmF2.0開放
ISO 1600
露出 30秒
TOAST Pro使用
撮影地:北海道

 

The North Sky

【撮影データ】

OLYMPUS OM-D E-M5
M.ZUIKO12mmF2.0開放
ISO 1600
露出 60秒
TOAST Pro使用
撮影地:北海道

 

The East Sky

【撮影データ】

OLYMPUS OM-D E-M5
M.ZUIKO12mmF2.0開放
ISO 1600
露出 30秒
TOAST Pro使用
撮影地:北海道

 

撮影中の様子

ちょっと望遠もと思い、M.ZUIKO45mmF1.8を付けた状態です。LEDライトで照らして撮ったのでこんな風になってしまいました。お見せできる写真は撮れませんでした。

 

デジタルアングルメーターをつかった緯度設定

9月にオーロラ撮影でカナダのホワイトホースに行きます。ホワイトホースの緯度は60.7度くらいですので、この写真の角度にセッティングする必要があります。いろいろ考えた結果、ビデオ雲台の棒を外して使えばいいかなと言う結論に達しました。そして正確に角度を合わせるため、デジタルアングルメータ(Amazonで6500円くらい)も購入しました。ちなみに実家も北緯42~43度で、雲台の使用が必須です。

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【TOAST Staff コメント】

ニセろさん、モバイル赤道儀TOAST Proによるファーストショットの様子をご報告いただきましてありがとうございます。6月に開催されたオリンパス写真コミュニティのオフ会からはや2ケ月、ついにTOAST Proデビューを果たされ、TOASTスタッフ一同うれしく思っております。

ご実家の裏の畑でこれだけの星空が撮影できてしまうとは何とも羨ましい限りです!
話題のOLYMPUS OM-D E-M5をつかった撮影ですが、このカメラが星空撮影でも十分な力を発揮してくれることが、ひと目でわかりますね。

OLYMPUS OM-D E-M5は、マイクロフォーサーズのセンサーを搭載したカメラですので、レンズの焦点距離はフルサイズ換算で約2倍、今回の12mmでは、24mm相当の画角ということになります。

このカメラならではの面白い機能「ライブバルブ」は、モバイル赤道儀を使った追尾撮影では非常に効果的です。実際の露出を目で確認しながら長時間露出撮影ができるので、ISO設定や絞り値を変えた場合でも適正露出の判断が容易です。ただし、液晶モニターが明るいので、見た目よりもアンダーになりがちな傾向がありますので、その辺のさじ加減もテクニックのひとつといえるでしょうか。

次回はISO設定を低めに設定し、さらに長い露出時間で星空のディテール表現にもぜひ挑戦してみてくださいね。またM.ZUIKO45mmF1.8も星空を撮影するには良いレンズですので、ぜひ中望遠レンズでも星空を切り取ってみてください。

ところで、デジタルアングルメーターとビデオ雲台の組み合わせは面白い工夫ですね。最小表示が0.1度単位のもであれば正確かつ簡単に現地緯度の設定が可能ですよね。

9月にはオーロラ撮影でホワイトホースに遠征されるとのこと。今年は素晴らしい出現が期待できますのでぜひモバイル赤道儀TOAST Proでオーロラと星空の共演をものにしてきてくださいね!

オーロラといえば冬に見られるものだと思っている方がたくさんいらっしゃるようですが、ニセろさんのように実は9月の遠征が一番のオススメです。人や機材にも大げさな防寒対策をせずにオーロラ撮影ができる最高の季節です。さらに雪の無いこの季節は、夜空と湖面の両方に映るオーロラを撮影できるチャンスでもあります。

明るいオーロラ、特にブレークアップの時などは5~6秒の露出時間で美しい姿を写すことができます。明るいオーロラが出現したときは背景の星空は気にせず、オーロラに構図を絞って撮影することになりますが、ブレークアップに遭遇できるチャンスはそう多くはありません。

多くの時間は、淡く暗いゆっくりとした緑色のオーロラが夜空に舞う姿を見ることになります。

星空とオーロラの輝度差が小さくなるそういう時こそ、実はTOAST Proの出番です。

オーロラ撮影のご報告も、スタッフ一同、今から楽しみにしております!