10月8日の東京は、なんとも微妙な天気・・・。
TOASTスタッフたちは、それぞれ晴れ間を求めて遠征するなか、オフィスに残った数人は、会社の駐車場にTP-2をセットしてその時を待ったのでした。
しかし、吉祥寺の夜空は、未だに雲に覆われたまま。
それでも、北側の空にわずかに晴れ間が現れた瞬間に極軸をじっくり合わせ、さらに雲間から時折姿を現す月でカメラの画角をフレーミング。
そしてひたすら雲が晴れるのを待つのでした。。。。
今回の撮影で用意したのは、Dish-2に搭載したTP-2とジンバルフォークユニットの組み合わせ。
カメラはAPS-CセンサーのEOS 70D、レンズはEF 300mm F4に1.4倍のテレコンバーターを装着。おおよそ600mm強の焦点距離です。
あいにくの天候だったためタイムラプス撮影は諦め、TP-2の追尾モードは「MOON」をチョイス。月を画角の中心にフレーミングして、ひたすら月を追いかけ続けます。
皆既に入っても、月のある辺りだけ雲に覆われるという罰ゲームのような展開が続きます・・・。
諦めかけていたとき、雲間から赤銅色の月が!!ついに皆既中の月が姿を現したのでした。
時は既に最大食を過ぎ、後半に差し掛かっています。
事前に極軸を正確に合わせたうえで月を中心にフレーミングしていたので、雲がなくなればそのまま撮影を始められます。
TOASTスタッフの一人は、「昔見た皆既月食とくらべると何だかすごく暗い気がするなぁ」、としきりにこぼしていましたが、デジタル一眼レフとなった今、こと撮影に関しては不便はありません。
吉祥寺の夜空に浮かぶ暗めの赤い月に、しばし時間が経つのを忘れて見入るTOASTスタッフたちでした。
都会の夜空でも楽しめる数少ない天文現象、皆さんの街の夜空ではいかがでしたか?