TOAST Style
Vol.07小山武彦さん 星野写真編
おまけ1:新星が写っていた
(≪その2からの続き)
この新観測地での撮影は、11月14日の夜に行ったが、その日に撮影した数コマに11月25日に板垣さんが発見したエリダヌス座新星が偶然にも写りこんでいた。
冬の大三角とエリダヌス座新星
エリダヌス座新星部分拡大
どうも、この日はこの新星の発見前の最大光度に近い状態らしく非常に明るく写っている。広角系のお気軽撮影の賜物である。この日撮影したRAWデータは、新星の光度計測のお役に立てばと提供した。
おまけ2:NikonとCanonでのレンズ共有
私は通常のスナップ等の撮影はNikon派なのでメイン機はNikon製カメラだが、天体写真はCanon製のカメラの方がいろいろな改造機が出ていたりして選択肢が多い。
望遠鏡での撮影は、望遠鏡のマウントアダプターを換えるだけで特に問題はないが、TOAST Proでの広角撮影では写真レンズそのものを使用するので、CanonとNikonの2系統のレンズを揃えるには先立つものが問題となる。
幸運にも、NikonとCanonのフランジバックの違いが都合良くなっており、Nikonマウントのレンズをマウントアダプターを介してCanon製のカメラに無限遠からピントが合う状態で使用可能なのである。
私も、天体写真用として韓国製の冷却改造デジタル一眼とフルサイズ一眼を所有しており、Nikonマウントのレンズで撮影している。ロシア製の対角線魚眼も、広角系のズームレンズもNikonマウントである。
レンズ購入時の注意点としては、絞りがマニュアルで設定できるタイプを選ばないと、マウントアダプターを介したときに最小絞りになってしまうことである。また、ピント合わせはライブビューを使用するときっちり合わせることができる。