アーカイブ : 2014年 1月

TP-2は、果たして氷点下35℃の過酷な環境で動くのか?

 

TP-2のスペックを見ると動作温度が0℃から+40℃と記されているが、これはあくまでメーカーによる保証値だ。

実は、TP-2の電子回路に搭載されたICチップ等の電子部品の保証値からくる数字だ

そのため、この環境温度以外での使用は保証の対象外となる。

 

すでに多くのオーロラ写真家が極地でTOAST TECHNOLOGYのモバイル赤道儀を使用し、見事な作品の数々を発表していることからも分かる通り、メーカーの保証はされないが、零下環境でも問題なく動作しているようだ。

 

TOAST TECHNOLOGYのWEBでコラムを担当する青年Kが、以前、近所の精肉店の業務用冷凍庫の片隅にTP-2を放置し、低温環境下での駆動テストを敢行したことがあるが、バッテリーの保温などをきちんとしてあげれば、いずれも問題なく動作している。

これは一体どういうことなのか?

 

実は、電源を入れた状態のTP-2のモーターは、回転運動と同時にコイルから発熱が起こっている。

このモーターからの熱がモノコックボディーの内部で対流することで、ギアユニットのグリスや電子回路の凍結防止に一役買っているというわけだ。

そのため、TP-2をアラスカなどの極寒地域で使用する場合には、電源を入れた状態で屋外に出してやることがポイント。駆動している状態なら、かなりの低温環境下でもグリスは凍らない。

ただし、電源を外してしまうとグリスは凍結しやすい。一旦凍ってしまったら、どんな赤道儀でもカメラでもアウト、グリスが溶けるまでは決して動かない。

グリスを溶かして再起動させるには、まず結露防止のため、一旦ビニール袋に入れて完全密封し、室内に数時間置き、温度に馴染ませる必要がある。結露した状態で電源を入れてしまいカメラの電子回路を壊してしまった、という話は枚挙にいとまがない。

 

ところで、この画像をみていただきたい。

モンゴル

 

 

実は、氷点下35度で一晩撮影を終えたTP-2の姿だ。

電源ケーブルとカメラ用のリモートケーブルが、完全に凍結してしまっているようだ。

しかし、この状態でも、問題なく自動追尾撮影が可能だった。

 

TP-2に限らず、ケーブル類はこのようにすぐ凍結してしまうため、何気なく触ってしまうと簡単に断線してしまうので、要注意。オーロラの撮影などでは、ケーブルの予備はぜひ用意しておきたいといわれるのは、このためだ。

 

モンゴル

 

真っ白に凍ったTP-2を、軒先(室内だが室温は冷蔵庫並の温度)に放置し、しばらく経過した様子がこれ。ようやくボディーカラーがわかるまで融けてきたところだ。

とにかく、極寒の外気から温かい室内に直接入れることだけは絶対にしてはいけない。もちろんカメラも同様だ。

 

モンゴル

これらの画像が撮影されたのは、実は冬のモンゴル。

TOAST Blogでも何度か作品を紹介したことがある韓国の天体写真家LEE JAERIM氏が、昨年の12月上旬にモンゴルに遠征するとの連絡を受け、スナップ撮影をお願いしていたのだ。

「おそらく朝方にはマイナス35度を下回っていたとおもいますが、TP-2は、全く問題なくいい仕事をしてくれましたよ」と、LEE氏。

この時TP-2で撮影した作品も随時送ってくれるそうなので徐々にご紹介して行きますね!

モンゴルの星空

【撮影データ】

Canon EOS 5D MarkIII、EF14mm F2.8(開放)、ISO1600、TP-2にて自動追尾撮影

 

【ユーザーQuestion】外部電源用バッテリープレートはどこに付けたらいいのでしょうか?

 

新年明けましておめでとうございます!

みなさんどんなお正月を過ごされましたか?

おせちとTV三昧で体重がググっと増加した方や、機材の手入れに余年がなかった方など、みなさんそれぞれのお正月を堪能されたことでしょう。

 

さて、12月に売り切れとなり、多くのお問い合わせをいただいておりましたモバイル赤道儀用「外部電源用バッテリープレート」が本日入荷しましたのでご案内いたします。

この「外部電源用バッテリープレート」なるオプション、簡単に言えばキヤノンのデジタル一眼レフカメラ用のリチウムイオンバッテリー「LP-E6」をTOAST TECHNOLOGYのモバイル赤道儀で使用できるようにするためのガジェットです。

ちなみにLP-E6は、キヤノンのEOS 5D Mrak2、5D Mark3、7D、6D、70D、60D、60Da専用のリチウムイオンバッテリー。

どのカメラも天体写真撮影には最適で人気の機種。

もしこれらのカメラユーザーで、予備のバッテリー(LP-E6)をお持ちなら、ぜひオススメしたいオプション、それが今回ご紹介する「外部電源用バッテリープレート」です!

 

外部電源用バッテリープレート

 

「外部電源用バッテリープレート」の裏面にはいわゆるマジックテープ(面ファスナー等)が予め貼られています。もちろん固定する側に貼る対のテープ(糊付き)も付属していますので、好きな場所に外部電源用バッテリープレートを固定して使用することができます。

 

さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、本日のお問い合わせです。

 

【ユーザーQuestion】
外部電源用バッテリープレートの購入を検討しています。実際にどこに付けたらいいのでしょうか?

 

【TTスタッフからのAnswer】

確かにマジックテープ固定で自由度が高い分、迷ってしまいますよね。

でも、「ここが正解!」という答えは残念ながらありません。

なにしろ、モバイル赤道儀は、運用方法や保管方法など、それぞれのユーザーによってまちまちだからです。

でも、それじゃ今回の答えにはなりませんから、TTスタッフやプロカメラマンの方々が現場でやっている方法をちょっとだけご紹介することにしましょう!

 

外部電源用バッテリープレート装着例

 

TTスタッフの多くは、このスタイルです。

そう、モバイル赤道儀本体ではなく、三脚の脚に直接装着する方法。

このスタイルは、コードを伸ばした状態で使用できるので、コードに無理なストレスがかからず、見た目もスマート。

さらに、カイロをくるんだタオルやハンカチでバッテリープレートごと三脚の脚をぐるぐる巻にできるので、低温環境下での電源保温時にも便利な場所と言えます。

 

一方、プロカメラマンの方々のシステムを拝見すると、こんなスタイルを多く見かけます。

 

外部電源用バッテリープレート

TP-2の裏面の凹んだ部分に、「外部電源バッテリープレート」を横位置で装着しています。

 

外部電源用バッテリープレート

 

この方法だと、ケーブルへのストレスも皆無ですし、三脚の脚のように引っ掛けてしまうこともありません。

さすがプロカメラマンが考えることは、理にかなっていますよね。

 

上から見下ろすと、カールコードがこんな感じに見えてちょっとカッコイイかも(?)

 

外部電源用バッテリープレート

 

 

みなさんも、これらのスタイルを参考にしながら、ご自身のシステムや運用スタイルにあった装着方法を探してみてくださいね!

 

ちなみに、LP-E6の公称容量は1800mAh、公称電圧はDC7.2V、重さはわずか85g。

コンパクトで超軽量!!

 

さらにこの「外部電源用バッテリープレート」を使用するメリットとしては、カメラの予備電源を有効活用できるのはもちろんのこと、LP-E6の電圧がDC7.2Vですので、5Vのバッテリーやeneloopなどに比べ、トルクアップという副産物も得られます。

(電圧が高くなるとトルクも高くなりますが、エネルギーの多くが熱として消費されますので、そのぶん駆動時間は短めになります)。

 

何よりありがたいのは、たとえば海外遠征の時など、持っていける荷物に制限があるような場合です。

持参する電子機器によって、バッテリーは異なりますので、そのぶん、充電器もバッテリーの種類ごとに持参しなくてはなりません。

カメラとモバイル赤道儀のバッテリーが共用できれば、荷物が減らせるのはもちろん、万が一のときにも予備電源としてお互いにやりくりできるのが、なによりの安心感。

プロカメラマンに人気のオプションである理由が、よくわかりますよね。

外部電源用バッテリープレート

外部電源用バッテリープレート

 

 

外部電源用バッテリープレート」は、現在即納可能ですので、ぜひシステムに加えていただければ幸いです。