TOAST style

モバイル赤道儀 HOMETOAST STYLE 土生さん(オーストラリア遠征・1)

Vol.6 土生さん(オーストラリア遠征記)

土生さん

土生 HABU

1971年福岡県生まれ 東京都在住。
メーカー勤務で専門分野は画像処理。自宅で半自作のスライディングルーフを作成し、20cmベーカーシュミットカメラでの撮影や28cmシュミットカセグレンなどでの観望を楽しんでいる。

久々の南半球遠征

7月22日の上海郊外での皆既日食で大惨敗(雨により)を喫したため、南半球の星空を見たくなり遠征をすることにしました。TOAST Proによる撮影記を報告します。

海外遠征 準備編

撮影場所を決める

今回選んだ撮影場所は、ブリスベンから車で250kmほど内地にあるBallandeanという町のB&B、TWINSTAR GUESTHOUSE & OBSERVATORY にしました。
遠征の条件は、日本からそれほど遠くなく、空港からそれほど遠くなく、光害がなく、晴天率が高く、治安が安定して、値段もそれなり場所が最高なのですが、ほぼ満たしてくれそうなのです。またオーストラリアにしては標高が800m程度と高いことも期待できます。さらに日本人のご夫婦が経営していることも安心できます。

まずは機材選択

遠征時にいつも悩むのは機材選択。移動用、固定用を問わず、赤道儀はカメラやレンズと違い描写のプラス材料にはなりません。あくまで星を正確に追えることが使命。マイナス要素がいかに少ないかが勝負と私は考えています。

海外遠征で重要視すべきマイナスポイントは「重い」「大きい」「壊れる」「追尾精度が悪い」「極軸セッティングが難しい(精度が悪い)」「電池食い」「少ししか機材が載らない」「三脚との接続が悪い(考えられていない?)」など多くがあります。逆に言うと、必要十分な精度で、使いやすくて、小さくて、軽くて、十分な機材が載せられる赤道儀が理想となります。

で、選択した赤道儀はTOAST Pro
重量は約1.5kgと超軽量。一般的な小型赤道儀より大きなウォームホイール。外付けながら高精度な極軸望遠鏡(ホイールとほぼ完全に水平なフライス加工を施した面に取り付けられている)。私の理想に一番近いと赤道儀かもしれません。強いて不安点を挙げると搭載重量が未知数なことでしょうか。直前に入手したため一回も試写をしないことが不安でしたが、メリットが大きかったので決断しました。

梱包作業(パッキング)

今回は赤道儀がまず決まったため、それに搭載できるカメラやレンズを決めます。

パッキングした機材持っていくカメラはキヤノンEOS 5D Mark II(IRカットフィルター除去)とEOS KissDN(同改造)。レンズは28mm/F3.5、45mm/F2.8、100mm/F2.0、180mm/F2.8、300mm/F4.0としました。
三脚はGitzoのG1341ベビーに自作のステンレス製継ぎ脚。そのほかには電源類、ノートパソコン、双眼鏡2台を持っていくことにしました。一般的なポータブル赤道儀だとこれだけ欲張った構成は重量的になかなか厳しいのではないでしょうか。

今回は余裕で制限重量内(※1)に収まることができたため、さらに同行者の撮影機材(4x5カメラ本体や6x7レンズ)も同梱しました。上の写真は今回の梱包。上中央の黒い小型バックの中にTOAST Pro一式が入っています。ポータブル赤道儀ならぬモバイル赤道儀というネーミングが理解できます。

※1:私が搭乗したカンタス航空エコノミークラスの重量制限は23kg以内(+手荷物7kg以内)。

2へ続く ≫

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