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モバイル赤道儀 HOMETOAST Style 小山武彦さん日食編

TOAST Style

Vol.04小山武彦さん 2009日食編

小山武彦 TAKEHIKO KOYAMA
1957年新潟生まれ。 医療機器製造メーカで患者モニターや医療情報システムの開発に携わる多忙な生活のため新月期に充分時間が取れないというストレスから、機材のみが増殖する「星より機材」病に感染。TOASTユーザー。Vol2、Vol7、Vol8、Vol10、Vol12のレポートもご覧ください。

日食ツアーで最高機密が暴露される!?

日食に持参する機材がなかなか決まらずにあれこれ悩んでいる毎日が続いていたところ、会社から帰ると家内から 「旅行会社から書類が届いたわよ」 と、宅急便で送られてきた旅行関係の書類を手渡された。

「なかなか書類が来なかったから、先に開けて見ちゃったわよ。何でも、望遠鏡とかカメラとか高額の機材を持ち込むとき、デポジットとしてお金を取られるかもしれないから、持ち込み機材リストに購入価格を記入して、FAXしてくれってさ」

「・・・」

えー!!機材リストはともかく、購入価格を記入しろって!?おまけに領収書があるものは添付しろって書いてある!!

「困ったなぁ、このTOAST Proは試作品だからどう記入しようかなぁ」と言ったものの、今まで「最高機密」だった他の機材価格が家内にバレちゃうのが困るというのが本音である。

早速、旅行会社に連絡をしたところ、
「たぶん大丈夫だとは思うのですが、念のために提出をお願いしているんです。領収書の無いものは担当官がその場で査定するそうですので妥当そうな金額を記入しておいて下さい」
とのこと。何ともお節介な話である。

ということで、私の場合、中古購入品が多かったので、「中古品価格は適当で良いんだって、、、」と何とか乗り切った。「あれ?このカメラこの前ビックカメラで買ったんじゃなかったの?」という家内の疑問には、「勘違いだよ」と冷や汗かきながらかわし切った。きっと「いろいろな面」で困った方も多いだろうなという何ともお騒がせな中国日食ツアーである。

中国で見た日食全景

海外遠征は機材チョイスとパッキングが決め手

さて、持参機材でいろいろ悩んだ結果、写真やビデオ撮影はT社のポータブル赤道儀を使い、TOAST Proは思い切って眼視専用にすることとした。

眼視用機材

撮影系の機材は、BORG101ED、MiniBORG45EDII、SONYのハンディカムで決まり。贅沢にも眼視用は、TOAST ProにBORGのmini赤道儀を載せ、T社のFS60Cという構成にした。(実は、結果的にこれがベストチョイスだったのである)

これらの機材を、家内と二人のスーツケースに収納しなければならず、これが結構大変だった。
何せ初めての皆既日食ツアーなので、機材不備で後悔したくないという思いや、観測場所がホテルの庭と言う好立地と言うことも頭にあり、あれやこれやでどんどん持参したいものが増えてしまった。
航空機への持ち込みはエコノミークラスの場合、20kg+5kg(機内持ち込み)なので、家内と二人で40kg+5kg×2以内に収めなければ追加料金を取られてしまう。また、カメラ等は破損のこともあるので機内持ち込みにしなければならず、とにかく機材のパッキングには悪戦苦闘した。

その結果、望遠鏡系を二人のスーツケースに納め、デジタル一眼とビデオカメラとTOAST Proはカメラバッグ、ノートPC+スナップ撮影用のデジタル一眼は背中に背負っていくという構成になった。

過去の出張経験から、スーツケースは2-3kg/個のオーバーは大目に見てもらえるので、何とか詰め込んで2個で45kg程度に納めた。カメラバッグはデジ一2台とレンズ、交換用バッテリー、ビデオカメラ、TOAST Pro一式で約6kg。背中には、ノートPC、予備バッテリー、デジ一で約5kgと言う結果に落ち着いた。

TOAST Proと撮影機材一式がカメラバッグに

特筆すべきは、カメラバッグに撮影系のカメラ・ビデオとTOAST Pro一式が入ってしまったということである。最初にTOAST Proを見たときに、海外出張に持参できちゃう大きさだと直感したが、まさに現実となったようだ。

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