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モバイル赤道儀 HOMETOAST Style 小山武彦さんDIY編

TOAST Style

Vol.02小山武彦さん

小山武彦 TAKEHIKO KOYAMA
1957年新潟生まれ。 医療機器製造メーカで患者モニターや医療情報システムの開発に携わる多忙な生活のため新月期に充分時間が取れないというストレスから、機材のみが増殖する「星より機材」病に感染。TOASTユーザー。Vol4、Vol7、Vol8、Vol10、Vol12のレポートもご覧ください。

TOASTか、それともTOAST Proか!?

≪2からの続き)

さてさて、日食の話に戻ると、メイン機材はどうしてちょっと大きい望遠鏡を持参したいが、外部コロナを撮影するためにミニBORGも検討している。
具体的には45EDII+レデューサの構成だが、これをメインの赤道儀に乗せるか、それともTOASTに乗せるかまだ、悩んでいる。TOASTのポテンシャルの高さを実感しているので、あれこれ考えているうちにBORGのフォーク赤道儀をTOASTに載せる構成に行き着いてしまった。これだとちょっと大げさかなということで、TOAST Pro+自由雲台の構成にしようかと悩んでいる。

検討中の二つのスタイル

日食は、昼間に極軸を合わせる必要があるが、TOAST Proは各辺がしっかり角度が出ているので、新iPhone3G(S)にコンパスと水準器のアプリケーションでひょっとしたら簡単に昼間でも概略の方向に合わせられるかもしれない。ちょっと試してみたい構成である。

ところでミニBORGの性能の良さは定評があり、軽いことともあいまって、短めの望遠撮影に人気がある。この構成(ミニBORG+TOAST Pro)で、日食以外にも使用してみたいものである。

ということで、TOAST Proをお借りしていろいろ考えをめぐらせているんだけれど、今年は一向に晴れてくれない。TOASTでそのポテンシャルは実感しているが、やはりTOAST Proも実際の空で使用してみたいものである。実際の空で使用したら、その感触をお知らせしたいと思っている。

私の天文経歴

小学生の時、めったに晴れない冬の新潟の凍てついた道路をバリバリと氷を踏みながら歩いているとき、ふと見上げた雲間のオリオンの美しさに心を引かれたのが星にのめり込むきっかけだったように思います。

入学した中学校の先輩に天体写真のイロハを教えてもらい天文ガイド・天文と気象(休刊)へ投稿していました。 当時、藤井旭さんの「天体写真の写し方」をバイブルとして何冊も読みつぶしました。

受験勉強よりも天体写真の方に軸足があった高校時代と言うことで、ご多聞にもれず「浪人」と相成りましたが、大学に入学し、仙台の地に移るやいなや仙台天文同好会へ入会し、故小坂由須人仙台市天文台長の「毒牙」にかかり、フォトコン等への応募から「観測」というものへの考え方・取り組み方を学び、後輩の育成や社会教育への貢献に力を注いだ大学時代でした。

就職するにあたり、どこか天文に関係するところとも思いましたが、天文は生業とするより趣味が良いかということになり、医療機器の製造メーカに決めました。
実は、高校時代、同好の先輩に光電測光装置を自作された方がおり、その装置が医療機器の部品を流用されていたということも、会社を選択した一因になっています。入社後、隣の席のプロジェクトが、SSPJ(スペースシャトルプロジェクト)だったという偶然も驚きです。

高校時代に設立した同好会の会員の遺品の望遠鏡を入手してから、天文熱が再燃し、デジタル一眼レフの登場で手軽に星雲星団のアップが撮れるようになったことも火に油を注ぐ結果となりました。

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