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自由なバランスシフトを実現する!

撮影機材を搭載するTOASTの雲台取付けステージ。ここにはカメラ雲台を取付けるための凸ネジの他に、4つのネジ穴があけられています。今回はサービス穴と呼ばれるこの穴の応用例をご紹介しましよう。
本題に入る前に、カメラ雲台取付け用の凸ネジが中心からわずかにズレて設置されていますが、これは搭載する撮影機材のバランスを中心からシフトさせるための構造です。

バランスをシフトさせる主な理由は3つあります。

ひとつは、自由雲台を取り付ける場合、ボールヘッド固定用のクランプがステージに当たって回せない状態になることを防ぐため。
凸ネジが中心からズレて取付けられることで、多くの自由雲台では、固定クランプをシフトした方向の外周側に回転させおけば問題は解決できます。

次に2つ目の理由。搭載機材の東西のバランスがピッタリ合った状態で子午線をはさんだ露光(撮影)を行なうと、子午線を通過する前後でギアにかかる加重が西側から東側へと変化します。TOASTに限らず、これはどんな赤道儀でも同様です。

3つ目の理由は、片側のバランスをわざと崩し、東側が少しだけ重くなるようにすると、バックラッシュの影響を軽減させ安定したガイドにつながるとされるためです。

TOASTのカメラ雲台取付け用凸ネジは、中心からおよそ8mm外側にシフトしています。広角レンズを用いた星景撮影の場合はあまり気にする必要はありませんが、望遠レンズを搭載する場合は、バランスシフトを考慮することは、歩留まり向上につながります。

ここでようやくサービス穴の登場です。さらに自由なバランスシフトを実現するために、TOASTの雲台取付けステージにアリ溝式のパーツを取り付けることができます。

例えばビクセン製の「プレートホルダーSX」は、ちょっと加工するだけで取り付けが可能になります。このアリ溝に汎用スライドバーをつければ、バランスシフトの自由度も広がります。

また、プレートホルダーSXは2本のネジでTOASTのステージに固定できるので、不用意なバランス状態時にカメラや雲台がクルッと回ってしまうような心配も無くなります。さらにアリ溝パーツを使えば、TOASTのギアユニットを気にすることなく機材を脱着できるという青年Kの要望にも応えることができるというわけです(※Enjoy?!TOAST 第4話参照)。皆さんも是非いろいろなパーツの組み合わせを楽しんでみてくださいね。

【プレートホルダーSXによるシステム例】

より重い機材を搭載する場合にプレートホルダーSXを利用するとシフト量が大きくとれるため機材バランスが取りやすくなる。
TOASTの雲台取付けステージの回転位置とスライドバーのシフト量で搭載機材のバランスを調整する。 流星撮影などで広角レンズ付きのカメラをデュアルで搭載する場合や望遠レンズを付けた一眼レフカメラ、中版カメラを搭載する場合などで効果を実感できるだろう。また通常の撮影でも撮影機材をいちいちネジ込む必要が無く、アリ溝装置のクランプ1本で脱着できるので使い勝手が向上する。

【サービス穴の間隔は対角35mm】

TOASTの雲台取付けステージにあるサービス穴の間隔は、対角で35mm。全部で4つあるので、TOASTのクランプバー、搭載するアリ溝パーツのクランプが干渉しない位置で使い分けることもできる。TOASTの雲台取付け用凸ネジの関係で、どのアリ溝パーツでも取り付けられるわけではないので注意しよう。

【プレートホルダーSX 注意-1】

プレートホルダーSXをTOASTに取り付ける場合の注意点をご紹介しておきたい。プレートホルダーSXには4つの穴が開いているが、間隔の長い方がTOASTのサービス穴と規格が同一。間隔の短い穴は、TOASTの雲台取付け用凸ネジを差し込むのだが、そのままではらわずかに凸ネジが当たってしまう。そこで、この穴の底部にあるストッパーの襟部分をボール盤などで削り取る必要がある。新たにプレートホルダーSXの購入を検討される方で穴の加工をご希望の方はTOAST Online Shopにご相談を!

【プレートホルダーSX 注意-2】

プレートホルダーSXを取り付ける場合に、もうひとつ気をつけなければならない重要なポイントある。TOAST雲台取付けステーのサービス穴の深さは、最大で6mmのため、プレートホルダーSXを固定するネジの長さにも注意が必要だ。万一6mm以上奥に差し込んでしまうと内部の部品を突き破ってしまいステージが破損するので絶対に避け欲しい。もしも手元に長めの六角ネジしかない場合、緊急用としてワッシャーを数枚かませ、底部からネジの飛び出し部分が最大でも5mm程度になるよう調整しよう。

【スライドバーは用途に合わせて選択】

スライドバーは、多くのメーカーや販売店で発売されているので自分のスタイルに合ったものをチョイスしよう。長めのスライドバーなら一眼レフカメラを2台搭載する場合にもバランスをとりやすいのでGOOD!もちろん1台のカメラで片方にバランス用のウェイトを取り付けて使うような場合にも便利だ。

(今回ご紹介した商品は、販売店およびメーカーで推奨または何ら保証するものではありません。あくまで自己責任のもとでお試しください)