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モバイル赤道儀 HOMEEnjoy! TOAST モーションタイムラプス神津島遠征編4
このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。
※ これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。

K's Report TP-2編その6・モーションタイムラプス撮影の拡張機能はいかに!神津島遠征編Part4・モーションタイムラプス本番!

Part3 からの続き。

なんとか撮影場所の確保は出来たんだけど、スゴい風。ちょろっとアメダスを確認してみたら「神津島、風速19m」…。瞬間的には30m…。山頂だからプラス何m?…考えたくない。

明日の午前中までは同じような状況が続きそうとのこと。しかしここまで来たのだから、しのごの言ってらんない。ただ、無数の千切れ雲が北西の空から、ひっきりなしに上空を通過してゆく。タイムラプスの撮影には、あるいは、良い効果をもたらすかもしれないけど、通常の星空追尾撮影はどうだろうか?

状況の好転を期待しつつ、いつも通り機材を組み立ててゆく。ここは手慣れた作業と、簡便で確実なセットアップが出来るTP-2のおかげで、暗闇と悪条件の中でも滞りなく進められた。

1台は通常の天体自動追尾撮影用。望遠レンズを用いて、太陽に接近中のアイソン彗星と、地球に接近中のラブジョイ彗星を捉えるつもり。しばらくして月が沈んでからが勝負。広角レンズによる星野撮影は雲が無くならないとダメだな。

もう1台はモーションタイムラプス用に、本体を水平にセットしたホリゾンタル・スタイル。風がとにかく強いので、重心を目一杯低くして、さらに大きな岩を風除けにして設置。

 

空を見上げると、西に傾き始めた月が、海面を水平線の先まで照らしている。行き交う雲と、眼下には神津島港。スゴい奥行感。これぞ絶景!である。こんな景色が欲しいが為、ここまで来たのだ!

 

何枚か試写をして、露出時間を決定。雲の動きと写野の関係を、動画になったときどうなるか?を考えに入れつつ、回転スピードと回転方向を決める。ここは想像力をフルに働かせないとね。ただ、拡張されたスピード設定を試すのが今回の使命なので、以前の機種が有したスピード(7.5°/h、15°/h)以外のスピード設定にしないとね。

 

そうこうしているうちに、第一回目のモーションタイムラプスは終了。続けて「月が沈んでゆくにつれ、星々が瞬き始める」てな感じの動画を得るために設定、構図を変更する。数少ないが、南の海上には船が行き交っているので、それを取り入れた構図とする。雲間にカノープスも見えてくるかもしれないしね。

 

それと並行して天体自動追尾撮影も行いたいんだけど、相変わらずの強風と雲の来襲。月が沈んでからは、舌状の黄道光が東の水平線から天頂まで延びているほどの素晴らしい暗さなんだが…。

そんな中でもラブジョイ彗星(左)、アイソン彗星(右)を何とかゲット。各々30コマくらい撮ったんだけど、雲と強風の影響で数コマしかまともなモノが得られず、これが限界…。

 


 

2回目のモーションタイムラプスが終わる頃には、身体が冷え切ってしまった。

気温はそんなに低くないんだけど、強風にさらされ、体感温度は相当低い。薄明も近くなってきた。明後日からはまた仕事が控えているので、無理せずここでギブアップ。

 

やがて薄明。東の三宅島、御蔵島もうっすらと見えてきた。

雲が今度はイイ具合に朝焼けに浮かぶ。眩しい朝日を浴びながら撤収。不思議なことに風が弱くなってきた。

 

コンパクトでシステマチックなTP-2は撤収も楽。徹夜明けの身体に、背中の荷物はズシッときたけれど、撮影はうまく進んだと思われるので頑張れる。下山に1時間。登山口で仮眠。
昼頃に起きて、村営レストランへ。プリプリ地魚の刺身定食がお別れの食事。温泉は定休日にて、残念ながら入れず。当初の心配であった帰りの天候も、予想通りそれほど悪くなく、空港から最終便に乗って、無事に調布飛行場へと戻る。

 

これにて、この旅は終了。公共機関を使い、温泉に浸かり、美味いものも食べた。モーションタイムラプスもきっとうまくいってるだろう。話題の彗星も捉えることができた。
良い旅でした〜。

 

モーションタイムラプスの成果はPart5で!