Enjoy! Toast

モバイル赤道儀 HOMEEnjoy! TOAST もはや手放せないEF300mm/F4
このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。
※ これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。

K's Report 撮影編その15「もはや手放せないEF300mm/F4」

うだるような暑さの都会を離れ、標高2000メートル弱の高原に足を運ぶ。

冬の間は深い雪に閉ざされる地だが、夏真っ盛りの今は背丈ほどもある草たちで覆われる。下界よりかなり短い夏を懸命に生きているんだな。その中に足を踏み入れようとすると、草いきれでむせそうになるくらい。そんな大自然に囲まれた地にて、新レンズでの撮影を行うこととした。

 

結局、購入したレンズは純正のキヤノンEF300mm/F4の中古品。定価の1/3ほどの価格。ネットオークションなら5、6万で取引されているからね。MTFグラフでは、いわゆる超高性能レンズには一歩劣るようだが、実写して確かめてみよう。どのくらい違いがあるんだろうね?

数種の中でコイツに決めた理由は極めて単純。写野の広さがちょうどイイから。ただの好み。まぁ、市場に数が出ていてその中から選択も出来たしね。

 

毎年通っている撮影場所だが今年は一段と夏草に覆われている。普段の夏とちょっと違う。温暖化とやらの影響か?お気に入りの場所なので、まぁそのままそこで撮影することとする。夜にかけて一気に夏草から吐き出される夜露がちょっと心配かな。

 

日が傾きかけた頃よりモバイル赤道儀TOAST、その他のセッティング。そして新レンズをマンフロットの改造雲台に載っけてみる。

おっ!かなり具合イイ。試しに遠くの山並みを捉え、微動させてみる。

 

(快適だ!!)

 

微動から粗動への移行時に若干、力が要るようだが実際にやってみなけりゃね。薄明が終了するまで撮影天体の吟味。もうモバイル赤道儀TOASTを数ヶ月も使っているんで、キモが掴めてきたみたいで余裕シャクシャク。

 

薄明終了と同時に撮影スタート。M16&M17、NGC7000、NGC7293、M31を立て続けに撮影する。300mm/F2.8の時も含めてピントに関してはオートフォーカスでしか合わせてない。でも精度は十分実用範囲内。オートフォーカス撮影で天体写真撮れるんだからこりゃ快適この上ない。

撮影条件はF4・ISO800・4分・4枚(予定)。Fナンバーが一段大きいということで感度を上げてみたが、果たして淡い星雲は描写できているだろうか?こればっかりは最後の処理を終えるまでは判らないが…。星像のシャープ感も遜色ないといいんだけどね。

 

NGC7000、M31については懸案だった西側荷重での撮影となった。結果はまぁまぁ。精度の低下は避けられないみたいだけど、成功確率は4/10となって300mm/F2.8のときより随分良くなった。マンフロット改造雲台との相性はベストマッチに近い。天頂付近の導入のし難さは相変わらずだが、しょうがないね。

 

微動と鏡胴回転のおかげで、試し撮り→写野確認→試し撮り→写野確認→本番という一連の流れがスムース、且つ確実になった!ということでまた作例をお見せしたいと思います。

※クリックで拡大画像を表示します

画像処理をした感じとしては、やはり淡い部分のザラツキが目立つような感じ。処理の腕の問題もあるだろうけど…。プラス2〜4枚ほど足せたら、もしかしたらいいかも。そんなわけで、リベンジを誓うのであった。

でも今回の結果には満足してますよ〜。だって6万円弱で手に入れたレンズだもんね。EF300mm/F2.8と比べれば周辺減光が大きいものの十分実用の範囲内。これなら次へのモチベーションが保てるってもんだ。“TOASTライク”ってこういうコトかな。しばらくはこのレンズと向き合ってみようっと!