Dealer select options【ノーダルスライドレール】の使い方

さて、前回に引き続きディーラーセレクトオプションの使い方のご紹介など。

TP-2ユーザーから「ノーダルスライドレールはどのような組み合わせで使うのでしょうか?」というご質問が来ていましたので、今回はこの点を攻めていきましょう!

 

ノーダルスライドレール

 

TOAST Online Shopで取り扱っているノーダルスライドレール(DMP-100)は、もともとパノラマ撮影用のパーツです。パノラマ撮影では、ノーダルポイントという軸を中心にIndexing Rotatorで360度回転させながら撮影しますが、ノーダルポイントをアジャストするためのパーツがDMP-100です。

前回ご紹介したパンベースクランプユニットとバーティカルレールクランプを組み合わせたシステムに、このDMP-100をプラスして使用します。

すると、機材の重心を南北方向に大きくシフトさせることが可能になります。

通常の撮影でもバランス調整に使用できますが、威力を発揮するのは、海外遠征の時です。

特に低緯度、高緯度地域など日本と緯度が大きく異る地域での撮影の際には、TP-2を大きく傾けた状態で運用することになるからです。

 

 

ノーダルスライドレール

 

例えば、高緯度地域では、TP-2の極軸はかなり上を向きますので、DMP-100で内側にバランスをシフトさせます(画像ではTP-2が高緯度地域用に傾斜していませんが・・・)。

 

ノーダルスライドレール

 

反対に、低緯度地域でバランスを取る場合は、TP-2がかなり立ち上がったスタイルになりますので、DMP-100を前後逆さまにして付けてこんなポジションで利用したりします。

 

特にインドネシアなど東南アジア地域のTP-2ユーザーが、レベリングベースを組み合わせて使用しているスタイルの一つです。

出来る限りバランスウエイトを使わずに運用しようという知恵。どうですか~?いろんなアイディアが湧いてきたでしょう?(笑)