アーカイブ : 2013年 4月

片持ちフォーク 部分の軽量化システム:井上普丘様

 

今回は、TOAST Proによるモバイル撮影を楽しんでいらっしゃる井上さんから、独自のジンバルフォークシステムについてご投稿をいただきました。では早速ご紹介しましょう!

 

*************** 井上様 より ***************

TOAST Blog、いつも楽しく読ませていただいております。井上普丘と申します。

4/24 の TOAST Blog の記事を拝見しました。私もパンベース・クランプユニット付き TOAST Pro にジンバル雲台を載せ、片持ちフォーク式赤道儀として利用しております。

私は RSS(Really Right Stuff) の Pano-Gimbal Heads を使っております。パンベース・クランプユニットが発売される前は、新型 Dovetail Stage に回転防止のM6イモネジを仕込み、直接 PG-02 Pro/L を固定して、各軸周りのバランスを完璧に取った状態で使用しておりました。

 

PG-02 Pro/L はそれ自体で 1300g 近くあり、70-200mm f/2.8 望遠レンズ+Nikon D4 を載せると、Dovetail Stage 込みで赤経軸に掛かる重量は5kg強ありました。
(写真1ではFujifilm S5pro ですので、4kg強となります)

この状態で、200mm にて撮影した例です。(加算コンポジット・トリミングあり)

 

 

同行した友人の初星野撮影の手ほどきで手一杯で、自分の撮影開始は薄明開始後となってしまい、あまり露出は掛けれなかったのが残念ですが、200mmでも露出3~4分であれば、ピクセル等倍で見ても星像を点にすることが出来ました。

精度的には満足できるものの、5kgもの重量を Dovetail Stage 上の 1/4inchネジ一本だけで受けているということが心配でした。
パンベース・クランプユニットが発売され、早速これを購入し、片持ちフォーク部分の軽量化に成功することができました。

 


構成要素は以下の通りです。
・パンベース・クランプユニット
・CB-10 (10-inch Camera support bar)
・PG-02 VA (Pano-Gimbal Vertical Arm)
・B2-Pro/L (80mm clamp with dual mount)

上記重量は1150gとなります。
これに 70-200mm f/2.8 レンズ+Nikon D4 を載せた場合、赤経軸に掛かる重量は4.6kgとなり、写真1に比べ400g軽量化することができました。ジンバル雲台部と TOAST Pro 間の固定も、写真1よりは安心できるものになりました。PG-02 Pro/L のジンバル水平軸PG-02 HB (Pano-Gimbal Horizontal Base) とCB-10 の断面積は同じですので、ジンバル雲台部の強度は変わりません。

CB-10 は PG-02 HBより長く、赤経軸中心付近に PG-02 VA を取り付けることもできるため、赤経軸周りのバランス調整の自由度が飛躍的に大きくなりました。

この状態にして以降は、まだ時間と天候に恵まれず、長時間露出は試せていません。

先日のパンスターズ彗星とM31の接近の折に、この構成を試した結果はこちらです。
(トリミングあり・12枚コンポジット)

数十秒の露出を12枚程コンポジット、最初のコマから最後のコマまで5分程度のノータッチガイドとなりましたが、写野のズレはX, Y座標とも1ピクセル以下でした。

 

Nikon D4 +望遠レンズ級の機材を載せる場合は PG-02 並の剛性を持つジンバル雲台が必要になりますが、ミラーレスカメラを使う場合は、以下の構成でもっと軽く仕上げることもできます。

 

・パンベース・クランプユニット
MPR-192 (192mm Multi-purpose rail)
CRD-Rail (Vertical rail w/ on-end clamp)
・DDH-02 (Panning Base Clamp)

上記セットの重量は、わずか500g。大きめの自由雲台と同程度の重量ですが、自由雲台と違って赤経・赤緯方向いずれにも、完璧にバランスを取ることができます。

現在、新たに Fujifilm X-E1 を購入し、これをIRカットフィルタ除去改造依頼中です。改造が成功すれば、これにマウントアダプタを介して先の Nikon 70-200mm f/2.8 レンズを付け、換算300mm 相当でノータッチガイドを敢行してみたいと思います。この構成で赤経軸に掛かる重量は、2.6kg程度となる見込みです。

Xマウントで新たに発売予定の 55-200mm F3.5-4.8 を使うならば、あと1kg以上軽く仕上げることも可能です。こうなると TOAST Pro を含めた重量が Dish-2 込みで 3.5kg 弱となり、三脚も GITZO 1型トラベラーでも耐えられ、三脚込みの全重量が僅か 4.5kg となります。

「結果に妥協せず、旅行のついでに持って行いける星雲/星団撮影システム」がいよいよ現実味を帯びてきました。

将来的にオートガイドにまで対応できれば、「全重量10kg未満で500mm撮影、打率8割」なんて夢も、叶ってしまうかもしれませんね。

 

最後に、新商品の開発希望を1つ。
赤経軸・赤緯軸のアルカスイス型クランプの間に取り付けられる、薄い微動回転ステージを熱烈に希望しております。

よく撮影の合間に、望遠レンズにアダプタを介してアイピースを取り付け、月惑星の高倍率観望をすることがあります。このとき、軸周りのバランスが取れていても、僅かな微動ができるとできないのとでは、導入の容易さが全然違います。

また、200~300mmで星雲・星団を狙うとき、構図を僅かに変えるのに、微動があればと思うことが多々あります。

全周微動ですとウォームギアが必要となり、どうしてもある程度の厚みが必要になり、調整も難しくなると思います。しかし部分微動と割り切れば、赤道儀設置における水平微動のような簡単な機構で、薄く仕上げることができないものでしょうか?

是非、ご検討をお願いします。

 

***************TOAST TECHNOLOGY***************

【TTスタッフより】

ご投稿ありがとうございます。
井上さんの理想のシステムへの飽くなき探究心に、TTスタッフはもうワクワクです!

かくいうTTスタッフも、様々なメーカーの汎用パーツを入手し、自分好みのTOAST Proシステムを組み上げる試行錯誤を楽しんでいる一人です。

井上さん愛用のReally Right Stuff(RRS)社は、プロカメラマンに絶大な人気を誇るアメリカのメーカーですが、同社の商品は、どれも痒いところに手が届き、かつ素晴らしい精度で仕上げられたパーツばかりですよね。

TOAST Proユーザーのプロ写真家、飯島裕さんや伊達淳一さんも、RRSのパーツを組み合わせた独自のジンバルフォークシステムを構築されています。

 

それぞれのパーツの剛性が高くとも、極端なトップヘビー状態は、現場での操作性や運用性に影響が出てきます。

井上さんのように、システム全体として見た時のバランスを常に意識されているのは、さすがです。

ただ、パンベース・クランプユニットは、小型・軽量の本体に回転機構をもたせたクランプユニットですので、剛性はそれほど高くありませんから無理の無い範囲で運用されるのがいいでしょう。

 

ところで、井上さんの微動装置のアイディア、長焦点光学系を搭載した時の、「あと少しだけ微調整できれば・・・」というお気持ち、よくわかります。

小型・軽量で剛性と操作性、さらにデザイン性を兼ね備えたパーツはちょっと頭を悩ませそうですが、TOAST TECHNOLOGYの開発チームに伝えておきますね。

 

望遠鏡業界には、様々な部分で独自の規格が存在します。それは、望遠鏡という特殊な光学系の能力を最大限発揮させるために考えられた、ドッシリ、ガッチリの安心規格です。

一方、TOAST Proは、あくまでカメラの周辺機器として開発された製品です。そう、ストロボやカメラ三脚と同じジャンルです。ですから、CP+でも望遠鏡ゾーンではなく、”フォトアクセサリーゾーン”にブースが出展されているんですね。

フォトアクセサリーに関して言えば、互換性のある安価で高性能な周辺機器パーツが世界中のサードパーティ・メーカーから発売され続けています。

皆さんも是非、井上さんのように、フォトアクセサリーをTOAST Proと組み合わせ、理想の撮影システムの構築を楽しんでみてください。答えが一つじゃない分、試行錯誤は楽しいものですよ。

もちろん、TOAST TECHNOLOGY製のオプションパーツはもとより、TTスタッフが探しだした「使えるフォトアクセサリー」をどんどんご紹介して行きたいとおもっています。

今後も、井上さんの飽くなき探求心に注目です!

TOAST Proで系外銀河を打ち獲る!

 

TOAST TECHNOLOGYのWebサイトでコラムを担当する青年Kが、以前このBlogでご紹介した海外で活躍するLee氏の作品に触発され、春の系外銀河を撃ってくるとの情報が入ったのは、今月中旬。

青年Kは、近頃、フルサイズのデジタル一眼レフカメラEOS 6Dを密かに導入し、新たな作品づくりにチャレンジしているそうですが、手元には、中古で仕入れたEOS Kiss Xシリーズ機がザクザクあるらしい。

APS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラは、焦点距離がフルサイズ機のおよそ1.5倍から1.6倍ほど長くなるという特徴をもっているため、春の系外銀河を狙うには持ってこい、です。

そんな青年Kが、今回は愛機EOS 6Dを家に置き去りにし、EOS Kiss X4とモバイル赤道儀TOAST Proを持って、一路中央高速を北にひた走りました。

 

・・・で、これが結構スゴイことになってるんですよ!

 

天体の自動追尾はもちろんモバイル赤道儀TOAST Proを使用。手元にあったEF300mmF4L IS USMと組み合わせて撮影したという作品をご覧あれ!

 

M101

【撮影データ】

カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:EF 300mm F4L IS USM (IS-off)
絞り値:f4 開放
ISO  :800
露 出:300秒×9枚コンポジット合成

 

 

M51

【撮影データ】

カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:EF 300mm F4L IS USM(IS-off)
絞り値:f4 開放
ISO  :800
露 出:300秒×8枚コンポジット合成

 

 

M81-82

【撮影データ】

カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:EF 300mm F4L IS USM(IS-off)
絞り値:f4 開放
ISO  :800
露 出:300秒×8枚コンポジット合成

 

 

 

M83

【撮影データ】

カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:EF 300mm F4L IS USM(IS-off)
ISO  :800
露 出:300秒×6枚コンポジット合成

 

 

 

M65-66

【撮影データ】

カメラ:EOS Kiss X4
レンズ:EF 300mm F4L IS USM(IS-off)
絞り値:f4 開放
ISO  :800
露 出:300秒×8枚コンポジット合成

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* TSTスタッフより *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

どうです?

身内ながら、思わずリスペクトですわ。

掲載した作品は、どれも見やすいようにトリミング処理をしてあります。

それぞれ12枚ずつ連続撮影して、そのなかから歩留まりのいい8枚前後をコンポジット合成し、系外銀河のディテールを浮かび上がらせているそうです。

撮影自体は、天体を導入してシャッターを押すだけですが、撮影前にTOAST Proのシステムを安定させる工夫を随所に施しているんですよ。

フルサイズ機換算だと、どれも450mmオーバーという超望遠レンズによる撮影です。それが歩留まり率7割というのは、かなりなものです。

 

この作品、望遠鏡じゃないんですよ。300mmF4という、ただのカメラレンズで狙った作例です。

このレンズ、なんと程度の良い中古がたった5、6万円で手に入るという大きな魅力をもっています。

望遠鏡に切らべて圧倒的にコンパクトで軽量ですから、ジンバルフォークユニットを使ってモバイル赤道儀TOAST Proに搭載すると、非常にバランスがいいんですね。つまり歩留まりも良くなるというオマケ付き!!

 

どうです?

モバイル赤道儀TOAST Proのポテンシャルと可能性が見えてきたんじゃないですか?

詳しくは、青年Kのコラム「K’sリポート」で、どうぞ!

TOAST-Proセッティング時の豆知識「バランスシフト」とは?

 

望遠レンズやBORGなど長焦点光学系を使った撮影に限った場合の話ですが、バックラッシュという現象が撮影の歩留まりに影響を及ぼしてきます。
(広角レンズや標準レンズでは全く気にしなくて大丈夫、望遠レンズ撮影時だけの事だと思っていただいて構いません!)

 

天体撮影のベテランのみなさんには釈迦に説法ではありますが、搭載機材のバランスを完璧にとってしまうと、不思議なことに追尾精度が落ちてしまう場合があるんです。

 

基本的に、ギアを組み合わせた構造を持つどの赤道儀でも、ギアとギアの噛み合わせ部に必ず僅かな隙間が存在します。これは意図的に設けられた隙間で、「バックラッシュ」といいます。この隙間がないと、赤道儀は動きません。

で、このバックラッシュ、ある条件下になると、撮影時の歩止まりに影響を及ぼすことがあります。

 

前回のBlogでご紹介した「パンベース・クランプユニットとジンバルフォーク雲台の組み合わせによるクランプフリーシステム」を例に解説していきましょう。

 

 

東西方向のバランスを完全にとってしまうと、ギア同士のかみ合わせ部にできる、ほんの僅かな隙間の中で、ギアとギアがどこにも触れていない、いわば宙ぶらりんに浮いた状態になってしまうことがあります。

片方のギアでもう片方のギアを押すことにとってモーターで発生した回転運動を極軸まで伝えていくわけですから、ギア同士が宙ぶらりんの状態では、モーターを回してもギア同士が接触するまでの間、僅かなタイムラグが生じることになります。

つまり、このタイムラグの間は、厳密に言うと追尾していない状態。このまま撮影を続行すると、星が僅かに流れて写ってしまうことがあるのです。

 

「極軸を完璧に合わせたのに、望遠レンズでの撮影で、追尾がうまくいく時と行かない時があるんだよなぁ」という方は、もしかしたらバックラッシュの影響を受けているかもしれません。

 

粘性の非常に高いグリスを塗布することによってバックラッシュを目立たなくさせている製品も多くありますが、基本的には、どの赤道儀でもバックラッシュは存在します。

でも、ちょっとしたひと手間で、バックラッシュの影響を解消し、撮影時の歩留まりを向上させることができます。

 

まず、望遠レンズを使った撮影において、カメラの構図を決める操作によってギア同士が宙ぶらりんの状態になっていたとします。直ぐにこの状態でシャッターを切らず、1分程度そのままの放置します。すると、ギアが動いて隙間が無くなり、ギア同士でしっかり運動を伝え始めます。それからシャッターを押すという、ひと手間を加えるだけで、バックラッシュによる歩留まりへの影響を解消することができます(取扱説明書 P17参照)。

 

しかし、追尾撮影している最中にも、少しずつ機材のバランス状態は変化して行きますから、運悪く、撮影中にギアの“アソビ“の真ん中でバランスがピッタリと合ってしまうと、これまた追尾撮影の歩留まりに影響してきます。

 

そこで、搭載機材の東西のバランスを、ほんの僅かだけ、”東側”に過重が来るようにわざとバランスを崩して調整してあげます。ギア同士が宙ぶらりんの状態になるのを防ぐ為の工夫です。こうすることで、バックラッシュの影響を最小限にし、TOAST-Proの持つ追尾性能を存分に享受することができる、というわけです。

望遠鏡での撮影に慣れた天体写真ファンの間では一般的なノウハウですが、モバイル赤道儀での追尾撮影でも同じなんですね。

 

以上、今日の豆知識でした!

「超望遠レンズでのクランプフリー・システム!」パンベース・クランプユニットの巻

 

 

先月発売のモバイル赤道儀TOAST Pro用オプション「パンベース・クランプユニット」が大人気です!

そんなか、あるユーザーからこんなご質問をいただきました。

現在、ジンバルフォークユニットとパンベース・クランプユニットを使用しています。ジンバルフォーク雲台をパンベース・クランプユニットで使用するのは可能でしょうか? 重量的に負荷がかかりすぎるとか、好ましくないのであれば、使用の都度付けかえたほうがいいでしょうか?

 

おっしゃるとおり、確かにパンベースプランプユニットでジンバルフォーク雲台が使えれば、とても便利ですよね。

そんな訳で、今日はこのご質問にTTスタッフがお答え致します。

 

 

 

 

アルカスイス規格のプレートを介してTOAST Proに雲台を固定する、という機能に関しては、どちらのオプションも変わりありません。

しかし、パンベース・クランプは、小型・軽量の本体に回転機能を持たせた構造のため、極端な過重、もしくは偏荷重状態の機材搭載時には、回転操作が重くなりクランプへの負担も大きくなります。

一方、ジンバルフォークユニットに付属するクランプがレバー式なのは、ワンタッチ脱着というメリットはもちろん、剛性と固定力に優れているためです。

したがって、BORGをはじめ超望遠レンズなど重量級の機材を搭載する場合には、ジンバルフォークユニット付属のレバークランプで運用していただく、というのがひとつの答えです。

 

 

一方で、パンベース・クランプユニットに付け替えると、大きなメリットがあるのも事実です。

実は、ジンバルフォーク雲台に搭載した機材の東西方向のバランスを完全に調整することができるようになります。つまり、クランプフリーでの操作が可能になるのです。

 

但し、クランプフリーを実現するには、回転方向の操作をパンベース・クランプユニット側で行うようにする必要があります。

つまり、ジンバルフォーク雲台の下側のクランプは一切操作せず、固定したままの状態にすることが条件です。この時、誤ってジンバルフォーク雲台側のクランプを緩めてしまうと、バランスが一気に崩れて危険です。

 

さらに、ジンバルフォーク雲台の根元に装着するアルカスイス規格のプレートを少し長いものに変えて、なおかつパンベース・クランプユニットの中心からジンバルフォーク雲台の中心が少し外側にシフトするように装着するのがキモ。

この状態で、実際に撮影機材をジンバルフォーク雲台に接続し、パンベース・クランプユニット中心からのシフト距離を細かく調整すれば、東西方向に関しては完全にバランスを取ることができます。

 

 

 

また、前後(南北)方向のバランスについては、例えば三脚座付きの望遠レンズであれば、三脚座につけるアルカスイス規格の接続プレートの長さを少し長いものにしておきます。
そうすればレンズごと前後に動かしながら適切なバランス位置になるよう調整できますよね。

このような条件を揃えいけば、東西方向、および南北方向の両方で、完全にバランスがとれた状態にもっていくことが可能になります。

 

クランプフリー状態ですから、超望遠撮影でも、画角の中心に天体を導入するのは非常に簡単です!

 

どうです? 大きなメリットでしょう?
でも剛性面ではレバークランプに軍配が上がるので、ケースバイケースでの装替が歩留まりと使いやすさのバランス向上につながります。

 

 

ちなみに、TTスタッフが使っている個人機材やデモ機材は、全てパンベース・クランプユニットに付け替えてあります。パンベース・クランプユニットは、汎用性、拡張性に優れ、なおかつ現場での運用が圧倒的に楽になるからです。

しかし、BORGを使った超望遠撮影では、迷わずレバークランプに付け替えます。剛性がシステム全体に影響を与えるからです。

 

したがって、冒頭の質問に対しては、パンベース・クランプユニットに大きな負担がかからない機材との機材との組み合わせであれば、装替OK!という判断基準がひとつの答えです。

 

 

以上、お役にたてば幸いです。

TTスタッフからの豆知識でした!

TTスタッフ御用達ガジェット「LEDヘッドランプ」の巻

 

天体写真ファンなら必ず持っていると言っても過言ではないガジェットのひとつ「LEDヘッドランプ」。

ディスカウントショップの激安品から、穴場の大型釣具店のラインナップや本格的な登山用のモノまで、お気に入りの製品は様々あれど、天体撮影ではなんといっても赤LEDタイプは外せない機能の一つです。

巷ではよく、「暗い所では瞳孔が開いているので、白い明かりを付けると星が見えなくなります。だから赤いセロファンを貼った懐中電灯を使いましょう」とはいうけれど、機材の組立時はやっぱり白い明かりが超便利。

赤いライトは、主に周辺に他人がいるようなシチュエーションで迷惑をかけないためのマナー的要素が強かったりも。

・・・とまぁ、どのみち白と赤が切り替えられるタイプが、便利で理想的なのは言うまでもありませんね。

そんな中(?)、我がTTスタッフたち御用達のヘッドランプというのが実は存在するのでアリマス!

 

あ・・・超巨大なヘッドランプに見えますが、アインシュタイン博士の方が圧倒的にちっちゃいのであります!

 

「ペツル(Petzl)」というブランドのヘッドランプで「e+LITE」という商品(実際には50円玉を横に2個並べたくらいのコンパクトなサイズ。超軽量で専用ケース付き)。

 

「どっかで見たことあるぞ!」あるいは「オレそのブランドの商品、使ってるもんね!」というアナタは、もしやクライマー? いや、レスキュー関係者かも・・・。

というのも、Petzlはフランスのメーカーで、本格的な登山やクライミング、ケイビング関連の様々なツールをラインナップしているブランド。

中でもこの小型の「e+LITE」は、万が一の緊急用途、補助ライトとして、現場で頼りになるガジェット。プロ御用達の一品だそうです。

 

あれは数年前のこと・・・。
TTスタッフの一人がオーロラ撮影の仕事でカナダのイエローナイフを訪れた時、居合わせたオーロラ写真家”高坂雄一”氏の頭に光っていた”ソレ”を無理やり奪ってきたのが事の始まり(笑)。

「e+LITE」は高坂さんも大のお気に入りのガジェットで、仕事仲間や友人たちに薦めていらっしゃるのだとか。

 

小さい、軽い、防水、省電力、白と赤の切り替えがある・・・のは当たり前で、同じような商品は山ほどある。

じゃぁ、一体なにがいいのかって?????

 

 

まず、 天文用としては、明る過ぎないところが、使い勝手いいんですよね。

それから、裏面に可動式のフリップが付いていて、帽子のツバに装着したり、こんなふうにテーブルの上で自立させることも可能。
もちろん、このフレキシブル機能は、頭に付けた時に照射位置を細かく調整するのが本来の用途。

 

 

次に、スイッチがレバー式なので、グローブをした手でも操作ができる点が 「Very good!」

 

でも、これは序の口。
このヘッドランプの最大のウリは・・・

 

ズバリ!「OFFスイッチが2個ある」 ←コレコレ!

 

ん? ピンと来ない?

 

じゃぁ、もう一度スイッチ部をよく見てみましょう!
切り替えスイッチの上と下に「OFF」が2ケ所あるのがわかるでしょう?

これがキモなんですわ。

 

この画像では、ちょうどロックの位置にレバーあります。不用意にスイッチが入らないようにとの配慮です。

でこのレバースイッチは、「OFF」から順に、白いLEDの1個点灯、3点灯、点滅の切り替えへと続き、さらにスイッチレバーを動かしていくと、今度は赤LEDの点滅、赤の常時点灯、そして再び「OFF」に。

 

もう、お気づきですね!

 

そう、赤LEDのからも、白LEDからも、どちらからでもスイッチのON-OFF操作ができるという、痒いところに手が届く仕掛けなのでアリマス!つまり、スイッチレバーを一段階動かすだけで、ダイレクトに赤いライトをつけたり消したりできるというスグレモノなわけですよ。

えっ?まだ便利さがわからないって? むー・・・、私の負け、です。

 

今日は、朝からTOAST Online Shopはご注文が殺到し、発送担当者は昼食を抜いてひたすら準備に追われていました。
以下唐突に業務連絡です。

 

「Giottos Professional Mini Tripod」は、完売しました。

「1W型LEDフラッシュライト・青」は、残りほんのわずかです。

「外部電源用バッテリープレート」入荷しました!

「ジンバルフォークユニット」は、在庫がほんのわずかです。次回入荷未定なので、ご検討中の方はお早めに、どうぞ!